今日の音楽 久々のレコード鑑賞

・Joe Williams "Memories Ad-Lib" w/ Count Basie
大好きなレコード。
Joe Williamsの粋な声、
バックのリズム、
ベーシーのオルガン、
言うことなしの1枚。
しかしAmazonには掲載されていない。


・Zoot / Zoot Sims Quartet
Zoot SimsのZoot。
これも大好きなレコード。
昔は、ジャズ喫茶でも良く掛かっていたレコードなのに、
Amazonにはない。


先月読んだ中山さんの本(ジャズメンとの約束)で読んだ、
Zootは酒飲みで、演奏の前後、休憩中にも、
いつもバーボンのストレートを飲んでいた
という話を思い出す。


My Feet Can't Fail Me Now / The Dirty Dozen Brass Band
初めてNYCのボートライドで聞いたときが、懐かしい。
James Cotton Blues Bandのトラで入ったのがDirty Dozen Brassbandだった。
ボートライドなので、James Cottonを聞けずにがっかりして、
下の階でビールばかりを飲んでいると、
凄いリズムのブラスバンドが聞こえてきた。
上部甲板でノリノリのバンドが演奏していて、
客は皆踊っていた。
あのときにプロデューサーのGeorge Weinも、このバンドを発見したのだと思う。


今このレコードを聞くと、
シンバルンの音の貧しさを感じる。


このレコードはCD化されているようだが、
Amazon.co.jpには在庫がなく、中古でも6000円以上だ。


・First Meetin' of Blues Giants / Lightnin' Hopkins, Brownie McGhee, Sonny Terry & Big Joe Williams
このレコードの日本名は”ブルースの巨人達”になっている。
Amazon.co.jpでも、このレコードに該当するCDはない様子。
40年ほど前に買ったレコードで、
透明な赤で非常に厚いレコード盤。
当時のレコード製作技術では、
こんな厚い盤になってしまうのかと思う。


1978年2月13日の中野サンプラザでのLightnin Hopkinsでの来日公演では、
このレコードのBig Joe以外が一緒に演奏しているのだから、
凄いコンサートだったな。
あの時は、Lightninにもシビレタが、
Sonny Terryのシカゴから出発する列車の演奏にも鳥肌が立った。


生では聞いたことがないBig Joeだけが、
他のブルースマンと違って、何となく癇高い声。

Zoot Sims & Bucky Pizzarelli / Summum
甘い甘い、ZootとPizzarelliのデュオ。
去年だか一昨年だか、このレコードが好きだとボロンテールで話していて、
あるよとのことで、聞いた。
あの時は、少々違うかなと思ったが、今日は良いなと思う。
その日、そのときの気分、場所などで良いか悪いかは違ってくる。
このレコードは余りないと思っていたが、知っている人は知っているレコードのようだ。


このレコードもAmazon.co.jpにはなく、CD化はされていない様子。
但し、別な録音なのか、HMVではElegiacというのがリストされている。

Marcello Melis / Free to Dance
CD化されていた。驚きだ。
AngedrasでMarcello Melisが好きになり、このレコードを買ったと思う。
AngedrasもCD化されていて、驚き。
当時のフリージャズの蒼々たるメンバーが参加しているからか?


裏面のタイトル曲を聴く。
静かに始まるが、Sheila Jordanの歌になり、
そのまま集団即興に突入。
懐かしいフリージャズのスタイル。

JAZZ AT OHIO UNION / ジョージ・ルイス
ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー・ザ・サンライズは
涙が出るような素晴らしいラグタイム演奏。


バガンディー,ストリート・ブルースも良い。
ジョージ・ルイスの演奏を鼓舞するように、
周りからかる声、大きな音で正確にリズムを刻むバンジョー


1954年の録音で、40年か30年ほどか前に日本盤が出たときには高くて買えず、
数年前に中古で安かったので購入。

Killing Time / Massacre
このレコードは数年置きにCD化されているようだ。
それだけ売れているのか、知られている録音なのだろう。
レコードジャケット裏にはOAO Studio名前や、
レコーディングエンジニアでMartin Bisiの名前が出てくる懐かしいレコード。
今となっては、音楽的にはまあまあかなという感じだが。
私にとっては、1980年代初期のMaterialのMemory Servesの方が衝撃的だった。
このレコードをどこかに仕舞い込んで、見当たらない。


Small Change / Tom Waits
1980年前後に大好きで何時も聞いていたTom Waits
このレコードはストリップ小屋の舞台裏と言う感じのジャケット写真が
Tom Waitsの歌い方とぴったり合っている。
1曲目のTom Traubet's Blueは、荘厳な感じのストリングスで始まり、
Tom Waitsの酔っ払いのような、だび声歌がかぶっていく。
曲の雰囲気も歌も大好きだ。
2曲目は、ベース音から始まり、タイコのシンバルがかぶり、
Tomのブルースで、いきなりジャズ的に始まる。


Tom Waitsは、ジム・ジャームッシュの映画にも良く出演していた。
ダウン・バイ・ローでは主演。
最近もCDなどを出しているようだが、
数年前に購入したCDでは、私の好みとは違っていた。


5曲目のThe Piano Has Been Drinkingも素晴らしい酔っ払いの歌。
ピアノとベースだけの伴奏。
やはりTom Waitsはピアノ伴奏の、だび声ブルースが一番合うように思う。
酔っ払いの歌い方が好きだ。


Infinite Search / Miroslav Vitous
1曲目のフリーダム・ジャズ・ダンスが凄い、カッコいい。
衝撃的だったビトウスのデビュー作だと思う。
イトメンが、ジョーヘン、マクラウリン、ハービー、ディジョネットだから
サイドだけでも凄い録音になっていただろうな。
特にマクラウリンとディジョネットがカッコ良い。


驚異的なテクニックを持ったベーシストがヨーロッパから何人か出てきた時代だった。
ビトウスもその内の一人。当時は可也若かったはずだ。


その後、ビトウスは実業家として成功しているよ聞いている。


・Terry Plumeri / Ongoing
環境音楽のような静かな曲ばかり。
リーダーのTerry Plumeri以外は、
John Abercrombie, Ralph Towner, Marc Cober, Michel Smith, National Symphony String Quartet
Ralph Townerが参加していることで、少々想像がつく音楽。
何だか非常に落ち着いた音楽で、高揚感を盛り立てられる。


このレコードは殆ど知られていない。
Amazon.co.jpにはもちろんないし、Googleの検索にも引っかからない。
Googleの日本語検索では、私の書いたものが3件と、
上村さんのSpontaneous Musicだけだった。
しかし村上さんは、このレコードを売っている。
レコード番号 Airborne ARC 2


数年前には、Terry Plumeriは殆ど音楽活動をしていないようだったが、
AMAZON.COMでは2005年、2007年で4枚ほどCDを販売している。
音楽活動を再開したのか?


Barbeque Dog / Ronald Shannon Jackson
1983年の録音。
まだまだオーネット一家の匂いの音楽。
Vermon Reidが参加していることが、そう思わせる音楽になるのか。
この頃のシャノンジャクソンも良い。


Certain Blacks / The Art Ensemble of Chicago
The Art Ensemble of Chicagoというクレジットだが、
1970年2月10日録音ということで、通常のメンバーと少々違う。
音楽も少々違う。
何と言うか、サウンドとしてはグループの音が決まっていない、
セッションという感じに近いかな。
ハーモニカまで入ってしまうのがユニーク。


メンバー:
LESTER BOWIE(tp),CHICAGO BEAU(ts,p,harmonica,perc),
JOSEPH JARMAN(as,ss,vib,perc),EDWARD MITCHELL JR(bass-sax),
JULIO FINN(harmonica),MALACHI FAVORS(b,perc),WILLIAM A.HOWELL(ds)


Funky Donkey / Luther Thomas & Human Arts Ensemble
このレコードもCD化された。
というより数年前にアメリカでレコードからCDへコピーされて販売されている様子。
アメリカからCDを購入したが、
当然、音質は悪い。
しかし、演奏はノリノリのセントルイス・ファンク(私が命名しただけだが)
ギター、ドラムの強いリズム、ファンク、ジャズ、ブルースなどの合体音楽。
荒削りな音楽だが、荒削りさがよりファンクぽさを増している。
それはそれで気持ちが良い、素晴らしい音楽。


はてなダイアリー > ISBN/ASIN > Funky Donkey, Vols. 1 & 2
にも紹介があり、少々驚き。
この手のファンクは裏町で演奏される一般的な音楽ではないはず。
普通のジャズファンでは聞かない音楽。
ロック小僧には受けるかもしれない。
一度現場で聞いてみたい音楽。


・Defunkt / The Razor's edge
残念ながら、これもCD化されていない様子。
Defunktで検索してサイトを発見。
Defunkt Official Site Recording list
1982年にヨーロッパだけで販売されていたようだ。
Hannibal 1201
12インチシングル盤。
ダンスの出来る、楽しいファンク音楽。


1980年の1stアルバムと2ndアルバムをあわせてDefunkt/Thermonuclear SweatはCD化されている。
1stアルバムはレコードで持っている。


10年ほど前に、リーダーのJoseph Bowieだけだか、
Defunktとしてだかで来日したように記憶している。
日本ではなく、アメリカで聞いたのか??
そのときは、好きな分野の音楽ではなかった。



レコードは乗せ代えが頻繁に必要で、本が読めないのでCDに切り替え。


Blues Harmonica Spotlight
寄せ集めのブルース・ハープのCD。
中々楽しいCD.


7曲目のハーピストの歌は何だかスクリーンを通したように感じるなと思ったら、Ronnie Earl。
1988年だと思うが、St.Louisのブルースフェスティバルで素晴らしいと思ったハーピスト
会場では小さい子供が居たので、一番後ろで子供と遊びながら聞いていた。
脇をうろちょろする白人(?)が居て、何となく気になっていたら、Ronnie Earlだった。
6曲目はSam Myers。
盲目の太った黒人で、沢山のハープを皮のベルトに通して、肩から斜めに掛けて
曲によってとっかえひっかえ吹いていた。
彼を聞いたのは1987年後半の当時住んでいたLexingtonのダウンタウンのバー。
8曲目のJames Harmanという人も中々良い。


Philip Glass: North Star
これも久々に聞くPhilip Glass
昔はもっと荘厳な音だと思ったが、
意外とポップ的に聞こえる。


大昔カーネギーホールで聴いたときは、
会場全体がPhilip Glassのグループの音しかせず、
針を落としても聞こえるような感じだった。
ホールの後ろのほうの席で聞いていたが、
ふと気が付くと、隣では何時の間にかリー・コニッツが聞いていた。


4曲目のMon Pure,Mon Pureという曲が
昔聞いたミニマルに似ていて気持ちが良い。
5曲目のAre years what?は全く昔のミニマル・ミュージックだった。
こんなCDだったか。


Plaza De Toros / James Finn Trio
もっとフリージャズだと思ったが、
意外とまとも。
ベースのDominic Duvalも普通にバッキングで演奏。



・低音環境 / 不破大輔、高岡大祐
こういう低音だけの音楽も気持ちが良い。