今日もレコードの半日

Jamaaladeen Tacuma / Renaissance Man
1983年、84年の録音、ヘッドのないスタインバーガーを始めに引き始めた人だと思う。
1980年代初めに来日し、緑のタキシードでカッコいい演奏だった。
当時の一番乗っている頃のレコード。
DSがコーネル・ロチェスターで口を半開きで少々上向きでタイコを叩く姿もかっこよかった。
さすがオーネットのバンドから出てきたミュージシャンで、
始めの曲はDancing In Your Head。
ハーモロデイクス的な曲ばかり。
特に2曲目のThere He Stoodはタクマのテーマ的な曲。
懐かしのGramavisionのレコード。


聞いていくうちに段々と乗ってきて、
家の中で踊ってしまった。


80年代後半に来日したときに、成田空港で麻薬が見つかり、捕まった。
そのため以後は日本で実際に見ることはできないだろう。
数年前にコーネル・ロチェスターなどと一緒のCD買ったが、
昔ほどの面白さを感じなかった。
今は、どんな音楽を演奏しているんだろうか。


他のお勧めの録音は最初のShow Stopper だと思う。



後ろのほうからレコードを引き出しながら、
昔のレコードをみながら嬉しくなってきてしまう。



・Mile and Half / 川下直広、不破大輔、大沼志朗
フェダインのレコードだと思っていたが、
フェダイン命名するまえの1987年10月の足穂でのライブ。
ジャケット裏の写真が皆若い。
当時の一番乗っていたバンド。


川下の演奏は、この当時の方が鬼気迫る迫力があったように思う。
大沼の演奏は、今の演奏の方が好きだ。
この当時はガムシャラに叩いている感じが強い。
不破の演奏は、この当時の方が少々良い様子だが、やはりタルイ演奏。


足穂からは、このレコードの前に近藤直司トリオのレコードを出しているが、
これまたフェダインと同じような迫力。
近藤直司−>フェダイン−>渋さ知らず、とつながっているように思う。


残念ながらCD化はされていないようだ。Amazon.co.jpには見当たらない。
足穂に頼むとレコードは未だあるのではないか?
 足穂 大和市中央2-5-21積善の家ビル1F 0462-64-1001
近藤直司トリオも非常に良い演奏をしているので
聞いて欲しい日本のフリージャズレコードだ。



レコードを出していて発見したライブのチラシ、
M.A.S.H.の2005年のライブCDでスガダイローがPで参加しているCDがある。
初めて知った。
これもAmazon.co.jpにはない。
大沼さんに聞いてみよう。


・Distant Thunder / Yamashiya Yousuke Tirp + Manfred Schoof
1975年のLiederhalie Stuttgart(ドイツ?)での録音。
Enya盤。Amazon.co.jpにはないのでCD化はされていないのか?
第2期 山下洋輔トリオが一番良い頃か?
A面1曲だけで20分。
始まりの坂田明も良い、洋輔のソロも良い。
熱気のライブ。
フリージャズが一番良い頃かな。
こういう録音がCD化されないのも残念。



Cool Struttin'
気分を変えてCool Struttin。
同じジャズと言いながら、この音楽の落差はなんだろうか。
始めは、タルイなと思いながら、粋なピアノ、ペット、ドラムのシンバルンの音に感激。
ジャケットも音楽もジャズの定番、1958年録音という50年前のジャズだが、
今でも粋なジャズとして非常に一般的。
右チャネルからのPaul Chambersのソロもカッコ良い。
陳腐なメロディーなのだろうが、カッコ良い。
でもタイコのシンバルンはダサく聞こえる部分があり、Philly Joeに限ってと言う思いもあり、
レコード針の交換時なのか?と思っているが・・・・・・・・・
Jackie McLeanのソロも良い。
TPも良いので、Art Farmerってこんなに良かったかと思う。
大昔、Art Farmerの余りの甘いペットの音に、レコードを売ってしまった記憶がある。


しかしAmazon.comにはレコードも表示されることがすごいな(全て中古だろうが)。
やはりレコードの音の方がCD音より遥かに良い音をしている。



The Cat
先日の盛岡のD・・・で聞いていいなと思っていたら、我が家にもレコードがあった。
女房のレコードだろう。
これもジャズの定番。
気持ちの良い音楽だが、作りが売れ線狙いの作り方。
謡曲と同じように、泣きのフレーズを入れるような作り方。
このレコードはJimy Smithの良さよりも、レコードを製作したプロデューサーの力。
音もいいなと思うと、ルディー・バンゲルダー・スタジオとなっているからか???
編曲のラロ・シフリン力が大きそう。
TPにスヌーキー・ヤングとかサド・ジョーンズ、Gがケニー・バレル
Bジョージ・デュビビエなどメンツも素晴らしい。
特に定番だがグラディ・テイトのDSも良い。


しかし、こういうバックの編成でサックスが入っていないのも面白い。
この素晴らしさは、やはり編曲の力なのか。


気持ちの良い音楽。
我が家のステレオも盛岡のD・・・よりも良い音しているかも。
ヘタをすると、レコード、CD音源も我が家の方が多いかもしれない。
殆ど見ず知らずの人に”判らないことあったら何でも聞いてよ”という神経が判らない、腹が立つ。
大昔、ジャズを聴き始めたときに、外でジャズが好きだと言えなかった。
沢山の素晴らしい音楽を知っている人がいると思っていたから。
今でもいきなりジャズを知ってるぜとか言わない。



Listen to Barry Harris
昔大好きだったレコード。
始めからBarry Harrisってテクニック的にはそんなに上手くはないなと思う。
しかし、単純そうに弾いている曲でも、何だか心がある演奏。
いわゆるカクテルジャズに近そうだが、目の前で弾かれるとシンミリとする音楽。
ピアノ弾き一人の店で、気だるい雰囲気の、人のいないバーで、水割りでも飲むような雰囲気か。
一音一音は自分でも演奏できそうな弾き方だが、間の持ち方とかテンポの変え方など、難しそう。


これも、いわゆるB級音楽なのかな。
B級音が好きだな。
今日は探せなかったが、DAVE BAILEYの「ONE FOOT IN THE GUTTER」なんかも大好きなんだが、
B級音楽は、気を張らず、ゆったりできる。
このレコードはどこへ行ってしまったのか?
Amzon.co.jpでも探せない。
Amazon.comにはあった。
One Foot in the Gutter
こんなにゆったりした音楽を聴いて欲しいんだが。