気づきのセミナーに出席

先日このセミナーのために読まされた
大久保寛司さんの 人と企業の真の価値を高めるヒントからのセミナー。
ご本人で講演するセミナーかと思ったが、ビデオで構成されたセミナーだった。


しかし、非常に上手く構成されたセミナーで感動もののセミナーだった。


大久保さんがIBM退社後に、IBM社内の幹部へ講演し
その講演が素晴らしかったので、IBMがその後の講演も依頼した。
しかし、大久保さんはお忙しく、ビデオでのセミナーを作ったとのこと。


セミナーは二人のファシリテーターという進行役がセミナーを進めていく。
出席者20数名は4,5名で4つのグループに分けられている。
パソコンからのビデオで10分程度、大久保さんが話し、テーマを投げかける。
それから5分とか10分とか各グループで討議し、
ファシリテーターの合図で、各グループから討議の内容の概略を説明。
この繰り返し。
途中で50分程度のDVDからのビデオ、実際にはテレビで放映されたDVDからの
話題で討議にもなる。


昔の事業開発の癖で、
何事にもこれは売れそうだなという目で常に物事を見ているので、
このセミナーも売れると思た。


大久保さんの話には、幾つもの気づき、考え深い言葉があった。
メモから少々、
・人は自分以外を見れるが、自分は常に見えない
・心にないと感じれない
・当たり前は難しい
・正しいことを指摘することは正しくなく、正しいことしてもらうのが正しい指導
・リーダーは明るくないといけない
・リーダーは人への関心を持たないといけない
・多くの人は自分が理解されていないと思っている
・任せれば人は楽しみ、働き出す


途中で見せられるビデオも良かった。
小倉の美容室バグジーの話は感動的だった。
泣けた。涙が出てきた。
討議のときに、同じグループの人が泣きながら話をしていて、
これも感動的だった。


このバグジーは、社長の久保さんが昔傲慢で社員が大量に辞めてしまい、
その後、社員のためを考えた経営方針に変えたことで、
美容業界では奇跡的に珍しく退社する社員もなく、
社員、企業としても成長しているとの話。
この放送はDVDにもなっていると思ったが、違うようだ。
是非多くの人に見てもらいたい内容だったのだが。
コミックや書籍として出版されているようだ。
参考:
愛と感謝の美容室 バグジー 1―『心を育てる』感動コミック VOL.1
愛と感謝の美容室 バグジー 2―『心を育てる』感動コミック VOL.2
ひとり光るみんな光る―バグジー流感動経営 (単行本) / 久保 華図八 バギジーの社長の書籍のようだ。


もう一つのビデオが、NHKのプロフェッショナルの放送から、
ホテル経営者の星野佳路さんの放送。
DVD プロフェッショナル 仕事の流儀 リゾート再生請負人 星野佳路の仕事 "信じる力"が人を動かす
このDVDも面白かった。
星野さんは軽井沢のホテルの2代目だが、
経営に失敗し、その後社員に任せることで経営方法を身につける。
その後、沢山の破綻したホテル、リゾート施設を建て直している。


伊東の老舗旅館の再建の方法で判ったが、
米国MBA出身の星野さんは、マーケティング屋で、
再建のためのコンセプトを始めに作るが、
その後は、全ての経営を社員に任せるという経営スタイルを取っている。
私も部下に任せる方だが、ここまでは任せない。
部下が困っているときは手助けするし、
判断できないときは判断してあげる。
星野さんのように、ここまで社員に任せることは、非常に度胸の良い人なのだろう。


非常に参考になり、且つ感動的なセミナーだった。
このセミナー方式は、ファシリテーターを育成すれば、
いくらでも開催できそうだし、
ネットでの開催もできそうな気がする。



美容業界の業界データ(セミナーでの説明)
・美容院では1年で半数の従業員が辞める
・1店舗当りの平均売上高=3000万円/年