古いレコードを聞き始める

○ DAS SAXOPHONEORCHESTER FRANKFURT / SAJ-40


サックス21本だけのオーケストラ。
1982年にベルリンでのライブの様子。
アンサンブルとしては面白いが、音楽としてはもうちょっとかな。



○  Rypdal, Vitous, DeJohnette / Terje Rypdal、Miroslav Vitous、 Jack DeJohnette / ECM LC2516


CD化されていることに少々驚き。
ディジョネットはいつものようにカッコいいし、
ビトウスのベースも凄い切れ込み方をしているし、
テリエ・リピダルもいつものような不思議な音で面白いのだが、
音がECMであることに少々つまらなさ。
ジャズとしては、綺麗にまとめすぎ。



◎ Spjarnsvallet / Bengt Berger, Christer Bothén, Nicke Strom, Kjell Westling / MNW 57P


可也良い音楽なのだが、英語でもなく、内容は殆ど不明。
楽器もピアノ、ベース、バスクラ、バイオリンからマリンバなど民族楽器も多用。
ジャズと民族音楽の融合したような音楽。
特にA面、1曲目がノリノリの前衛ぽい音楽。



◎ Clay / Yamashita Trio / ENJA 20MJ 3105
1974年メールスでのライブ。
山下洋輔坂田明、森山威男のトリオ。
一番良いとき、一番熱い時代の山下トリオだと思う。
さすがの山下さんという感じで、
山下洋輔もバリバリに弾いている、叩いている。
森山も良い。シンバルンより、タイコを多用する叩き方のようだ。
メールスの聴衆は、聞き方が良いから、
良いときはしっかりと聞いていて、ここぞと言うときに声を掛けてくる。
坂田も良い具合のソロ。


このトリオは新宿PitInnでよく聞いた。
今の山下洋輔はクラシック調になってしまい、全く面白くないが、
こういうトリオを、また生で聴いてみたい。
CD化はされたようだが、
Amazon.co.jpでは在庫なしとなっているので、CDでも入手は難しいだろう。



○ Driekusman Total Loss / Misha Mengelberg Kwartet Featuring Gary Peacock / VaraJazz 210


ピアノにミシャ、ベースがゲーリー・ピーコック、タイコがハン・ベニングという
メンツからすると意外とまともな音楽にまとめている。
A面2曲目のNature Boyは完全に普通のジャズ。


1964年と1966年の録音のようなので、フリー系もこんなものかも知れない。
ミシャとハン・ベニングがドルフィーとLast Dateを演奏したのも1964年だから
この程度の演奏なのかも知れない。
そう考えると古い録音だな。
このレコード自身はそんなに古くは見えないので、再発の可能性はあるが。
それでも25年以上前に購入したレコードのはずだが。


ゲーリー・ピーコックが引退して日本で発見されたのが、
1970年前後なので、ゲーリー・ピーコックが一番評価の高い時代かとも思われる。
A面2曲目は曲想は普通だが、ゲーリー・ピーコックのソロは流石、凄い演奏。



◎  Mbizo / Johnny Dyani / SCS 1163


これも意外にもCD化されていて、Amazon.co.jpでも扱っている様子。
1981年の録音で、メンツはChurchill Jolobe,Ed Epstein,Dudu Pukwanaで
中々ノリノリの演奏。
極端なフリージャズということもなく冗談混じりのゴリゴリジャズと言う感じ。
タイコのChurchill Jolobeが中々冗談好きなようで
オカズの入れ方、合いの手などが面白い。
それに乗って、BSのEd Epsteinがゴリゴリと吹いたりと面白い。
フリージャズとファンクジャズのちょっと手前という感じの音楽かな。


昔も好きで良く聞いていたレコードだ。



△ Morphogenesis / Prochronisms / Pogus Productions 201-2


完全にノイズ系音楽。
昔はこういう音楽にも興味があったが、今日は少々違うようだ。
現場で聞くのは良いが、レコードでは違いそう。
と思ったが、良く聞いていくと、音楽的には主張はありそう。


Amazon.co.jpには当然なく、
下北沢のDisk Unionでの今年2月にレコード安売りに掲載されていた。
レコードに1989年の年度が書かれているが、
この手の音楽では貴重なのか?



△  What Matter Now? / Jean Philippe Blin / ECPL-29-FU


JEAN PHILIPPE BLIN TRIOの70年作ライブ盤。
昔は結構人気があり、今は入手が難しいと書いて販売しているサイトがある。
全く普通のジャズで面白みは少ないように思うが。
ベースのFrancois Mechaliの音が良いかな。



◎ Dudu Pukwana/Han Bennink/Misha Mengelberg / ICP021


ミシャの激しいピアノ演奏が初めにあり、
プクワナとのやり取り、そこに参加するハン・ベニングと
3人でのバトルで面白い録音。
A面2曲目も始めのミシャのピアノが可也激しい。


1978年の録音で、
録音はミシャ自身で、ジャケットカバーデザインはハン・ベニングの様子。


”Dudu Pukwana ICP021”でGoogleのサイト全部の検索で
7件しか引っかからないから可也レアなのかと思う。
内1件日本語で、と思ったら、バーバー富士の松本さんのサイトだった。
日本では、この手の趣味は少ないのか??


参考:ICPのDiscographyページ http://www.icporchestra.com/discography.htm