久々にレコード

◎  ハウス・オブ・ブルー・ライツ / エディ・コスタ、ウェンデル・マーシャル、 ポール・モチアン / YW-8551-A0


有名なレコードなのでジャケットは知っていたが、
我が家で聞くのは始めて。
女房が昔買ったのか、誰かから貰ったのだろう。


Eddie Costaの骨太のタッチが素晴らしい。
可也男性的な演奏。
こんなに良いとは思っていなかった。
昔ジャズ喫茶では聞いたことがあると思うのだが、覚えていない。


ベースのウェンデル・マーシャルも出しゃばらないで中々良い。
ポール・モチアンはまあ普通かな?


A面3曲目のダイアンでは、ピアノとベースの掛け合いが面白い。
ポール・モチアンの入り方は通俗的というか、芋っぽく聴こえる。


我が家のこのレコードは非常に良く鳴っている。


でも、今ジャズを聴き始める人には、
もっと先進的なジャズを主体に聴いてほしいな。



◎   Night Train Oscar Peterson Trio / Verve / V6-8538


オスカー・ピーターソンではこのレコードが一番好きだ。
それもB面の2曲目、3曲目のかっこよさ。
オスカー・ピーターソンの非常に粋なリズムで刻むピアノのメロ、
エド・シグペンが静かに刻むシンバルン、
控え目なベース。
特に3曲目の”I Got It Bad and That Ain't Good”ので出しのメロが泣ける。
泣きのフレーズいっぱいの演奏。
演歌の泣きの節回しと同じ。
泣きのメロというのは決まっているのだろうな。


こういうのにハマルとジャズファンとしてはたまらなくなる。
ピアノの一音一音で泣きそうになる。


富樫さんもこのレコードが大好きだと言っていたな。
今晩はアルバートで話すかな。


4曲目の”Band Call”は雰囲気が変わって明るい曲。
こういう気分を変える組み合わせが、ジャズのレコードの普通の方法。


5曲目は”Hymn To Freedom”。
日本語訳は自由への賛歌。

1960年代アメリカの公民権運動に力を注いだ「マーティン・ルーサー・キング牧師」に、
やはり自身黒人であるオスカーが感銘を受けて、書き上げた

と書いているサイトがある。
気持ちを高揚させる厳粛なメロディに、
粋なブルージーなアドリブをはさむ。
これも
大好きな曲だし、演奏だ。


昔はオスカー・ピーターソンが大好きで、
毎年の来日時には毎回新宿厚生年金会館のコンサートに行っていたが、
最近はレコードを聞く機会も減ってしまった。



◎    Song X PAT METHENY / ORNETTE COLEMAN / GHS 24096


1985年に住んでいたアパートで宴会をした時に、
ところが買ってきたと持ってきて聴いたレコード。
ところはツマラナイと言い、我が夫婦は最高だと言って、そのまま我が家の資産になったレコード。


メセニーのシンセギターの凄さを思い知らされたレコードでもある。


1985年の我が夫婦のベストアルバム。
この音楽は、いまだに色あせていない。
オーネットも素晴らしい演奏。


オーネットのメロにメセニーがユニゾンでかぶせていったりする部分なども面白い。
デナードだろう、叩きつけるようなスネアの連続音も曲想に合っている。
ドラムの主体はディジョネットなので文句なしだし。


本当は大音量で聞きたいのだが、煩いと言われて、
自宅、住宅街では大音量で聴くことは難しい。


初めて気が付いたが、プロデューサーはメセニーだし、
Metheny Group Productionとなっているので、レコード自身の製作もメセニーの様子。