久々に聞くレコード達

◎  A Meeting of the Times/Rahsaan Roland Kirk & Al Hibbler / SD 1630


珍しいと思うのだが、アル・ヒブラーのバックでローランド・カークが演奏。
割りと普通に吹いている。
ピアノも良いなと思ったら、ハンク・ジョーンズでベースはロン・カーター
殆どの曲がブルースっぽい哀愁に満ちたという感じの曲。


アル・ヒブラーがリーダーかと思ったが、ローランド・カークのようだ。
B面ではアル・ヒブラーが出てこない。
B面最後の曲が、アル・ヒブラーでなく、レオン・トーマス。
ピアノがロニー・リストン・スミス
しかし、この曲はメンツで期待したほど面白くはない。
レオン・トーマスって、こんなにゆるい歌い方で、
ロニーリ・ストン・スミスも全く普通のピアノに聴こえる。


Ornette Coleman との競演と合わせて、CD化されている様子。
CDの左下が、このレコードのジャケット。



○ Tout Choc / Zaiko Langa Langa + Nkolo Mboka / ASLP 976


懐かしいゆったりとしたコーラス。
Zaiko Langa LangaでAmazonを検索すると、Aiko Gang Gangですかと問い返された。
しかしZaikoも43枚ほどのCDが出ている。
Nippon Banzaiなどというアルバム名のCDがあるので来日もしたのだろうな。
記憶にないというか、
もうアフリカ系・キンシャサ系を聞いていない時期に来日したのだろう。



◎ Sonny Boy Williamson / King Biscuit Time / Arhoolie 2020


CDのジャケットは、このレコードジャケット裏の写真。
1951年の録音なので、この写真より若い時だと思う。
レコードジャケットの表の写真はもっと若いときの写真。
声も若く、何となく甲高い。
全般に素朴な、ストレートな感じのブルース。
タイコのリズムが素朴。


A面は後半になると良くなってくる。
歌だけでなくハープの乗り、音も良いように聴こえる。
単に段々と慣れてくるからかも知れないが。


CDでは2曲追加されている。


King Biscuit Timeの番組での録音をそのままレコード化したのもだろう。
ブルースファンにはKing Biscuitという名前が懐かしく思われる。
20年ほど前にアメリカで南部をブルースの旅をしたときに、
King Biscuitと描かれた工場らしき建物を見かけた。
何となくブルースへの思いで、胸が締め付けられるように感じる。
ただのラジオのブルース番組の提供をしていた会社名で、
そのまま番組名になっただけなんだが。


このレコードもアルバムタイトルに引かれて買ったのだと思う。



◎ A touch of the Blues / Archie Shepp with Joe Lee Wilson / fluid 102


始めから何となく演歌っぽい演奏で始まる Saint Louis Blues。
Joe Lee Wilsonの歌が入ってくるとブルースっぽい乗りになる。
アーチ・シェップのテナーは何となく演歌っぽい。


始めから何となくジャズっぽくない。
ゴリゴリのジャズというのではなく、
何となくけだるさもあり、可也後ろ乗りのリズムでけだるい粋さが出ている。


昔から何故か好きなレコード。
残念ながらCD化はされていない様子。


Amazon.co.jpをJoe Lee Wilsonで検索すると16個の商品が出てくるが、
Amazon.comだと5つだけ。
アメリカのジャズメンだからアメリカの方が多いと思うが、
こういうこともあるんだ。面白い。



◎ Folk Festival of the Blues / Argo LP 4031


以前Youtubeで、
Muddy WatersにHowlln' WolfにBuddy GuyにSonny Boy Williamsonと凄いメンツの
演奏があるなと思ったことがあった。
しかし、レコードで持っていた。
昔イギリスのフォークフェスティバルのレコードは面白くなくて売ってしまった。
あのレコードと同じと思っていたが違う、シカゴのフェスティバル。


確かに、昔凄いレコードだというのでP-Vineが売り出したレコードだ。
しかし編集が荒いのか、
イントロの音が始まって、直ぐに切れて次の曲になるような感じがある。
なんという編集なんだろうか。
ライブで実際の演奏のままなのか?
何となく途切れているように聴こえるが。


デビューそうそうのBuddy Guyだそうで、声が若い。
ハウリン・ウルフのシワガレ声は変わらない。
まるでカエルを踏み潰したような声。
でもこれがカッコ良いんだな。



◎  Fathers and Sons / Muddy Waters / SJET-9509~10


Muddy Watersチームがブルース・ロックの大御所と競演。
Muddy Waters,Otis Spannに
マイク・ブルームフィールド、ポウル・バターフィールド達がからむ演奏。


白人のロックが参加のためか、リズムが少々軽く感じるのは気のせいか。
マイク・ブルームフィールドのギターは少々理屈っぽいが中々良い感じ。



◎ The Roots of Lightnin' Hopkins / Folkways FTS 31011


CD化はされていない様子。
ジャケット裏のライナーはサム・チャーターズが書いている。
Lightninの演奏はギター1本で素朴な感じの演奏。
The Roots of Lightnin' Hopkins @ Wikipediaに情報があった。
サム・チャーターズが1959年にライトニンを再発見したときの録音のようだ。
小さい文字のライナーを読むと、
チャーターズがライトニンを再発見した件が書いてある。
カントリーブルースの本を書くためにも
ライトニンの話を聞きたかったとも書いてある。
これを翻訳してみるか?


B面2曲目は演奏でなく、ブラインド・レモンの思い出話。


このレコードを余り気にしていなかったが、よく見ると凄いレコードだ。
演奏も素朴な感じがあって非常に良い。


1978年の来日では、酒を片手に酔っ払って舞台に現れたからな。
このレコードの録音時期は、ギターさえ質屋に入れていた時期とのことで
ブルースの大御所という時代ではなかったのだろう。
今日レコードを探してよかった。


Wikipediaからたどっていき、
Folkways Recordsが今はSmithsonian Folkwaysとなっているのが判り。
Smithsonian FolkwaysからCD化されているのが判った。
Lightnin' Hopkins 
収録曲も順番も全く同じ。
元々は”Lightnin' Hopkins”としてレコード化され、
その後、私の持っているレコードとして再発されたそうだ。



参考:
Lightnin' Hopkins @ Wikipedia
The Roots of Lightnin' Hopkins @ Wikipedia
Folkways Records @ Wikipedia
Lightnin' Hopkins @ Smithsonian Folkways Recordings site