意外と良かった山下洋輔

題名のない音楽会で先週、今日と山下洋輔を見た。
先週はそんなでもなかったが、今日は意外と良かった。
ここ数年で数回聞いた山下洋輔さんの演奏には全く期待していなかったが、
若い人と競演すると良いようだ。


1970年代初めには、学校帰りに何回も新宿PitInnで山下洋輔トリオを聞いた。
当時は坂田明でなく、中村誠一さんだった。
店に入りきれないほどの、いっぱいの客で、
演奏も凄い迫力だったが、客席も熱気でいっぱいの一番いいときだったと思う。


数年前のPitInn40周年のコンサートでの山下洋輔は良くなかった。
普通の音楽なってしまって、
クラシックになってしまっていた。
昔の迫力を知っている人は、嫌だろうなと思う演奏だった。
オーネット・コールマンのコンサートでも
競演したが、これも良くなかった。
オーネット・コールマンが良かっただけに、この競演は余計だった。


山下さんも若い人と競演した方がいいのだろう。
昔の山下洋輔トリオは凄い演奏だったが、
聞く側も素晴らしい演奏の記憶が強く、
演奏者側も中々新しいことへ踏み出すのが大変なのだろうな。


数年前にPitInnでの森山さんのライブへも行ったが、
これも昔を引きずっているようでよくなく、途中で帰った。


坂田さんも数年前は体調も悪いようだったが、
今日の演奏はよかった。