コンテンツビジネスが重要

秋元康AKB48をコンテンツとして世界に売ろうとしているという話を
NHKの番組で放送中。


日本の昔のコンテンツがビジネス的には日本に利益をもたらさなかったという説明。


これは残念な話だ。
”日本に来て初めて自分が子供のときに見ていたテレビのアニメが
日本が元だと言うことが判った”
と言うことを,来日したアメリカ人の同僚達が言っていた。
日本のアニメは大昔から世界的に売れていたようだ。


多分,昔から海外で売れていたアニメも
日本の利益は少なかったのだろう。


15年ほど前にアメリカのケーブルテレビのショーに行って,
日米のビジネスの対象(?)の相違に驚いた。
アメリカのCATVショーは,
コンテンツのショーで一般の客もドンドン入ってきて楽しんでいる。
日本のケーブルテレビショーは,ケーブルテレビなどの機器のショーだった。


日本では未だに製造業が中心だという話,記事を良く読む。
しかし10年,20年前から経済はハードからソフトに変化しているのに,
未だに日本の経済界,経営者はハードから抜け出せていないようだ。


こんなことはピーター・ドラッカーは10年以上前から言っているようだ。


日本では,通常のビジネスでも形あるものは受け入れられるが,
サービスとかコンサルティングとかは,日本では売るのが非常に難しい。



番組最後に秋元康のコメントに同意。
AKB48のショーを見た海外のアイドルビジネスの人々は
良いのか悪いのか判断できないと言う。
これは当然だと思う。
ビジネスの人々は新しい形のアイドルの良さは判断できない。
新しいものを好きか嫌いかというのは,消費者であって,
ビジネスマンは流行ったものを商売にするだけ。
既存の形の場合には,ビジネスマンにも良し悪しの判断はできるが,
新しいものはビジネスマンは判断できない。


秋元康はダメだと言われたほうがチャンスだと思う,
と言うようなことを言っていた。
これにも同意だな。



追記:
2009/12/11 ダイアモンドのサイトで,NHKの同放送内容が記事になっている。
アキバアイドルを「輸出」せよ!世界初? アイドルの「フォーマット販売」は成功するか?