予想外な録音 Kronos Quartet / Music of Bill Evans

△ Music of Bill Evans


暇だったので新宿へ出てDisk Unionに行った。
中古の現代音楽の棚に、
Kronos Quartet Music of Bill Evansというのを発見。


クロノス・カルテットがエバンスと思って購入。


帰りの地下鉄で開けてみると、
Eddie Gomez, Jim Hallも参加。
オリン・キープニュースがプロデュースとある。


帰宅して直ぐに、期待して聞いた。
クロノスファンとしては、がっかり。


クロノスの良さが出ていない。
彼らの演奏に、あの緊張感、濃密さがない。


何故クロノス・カルテットを使う必要があるのか?
CDジャケットのトップに彼らの名前を入れるのか?


この録音は、
オリン・キープニュースがエバンスへの思いで作ったレコードだと思う。
オリン・キープニュースのエバンス追悼盤であって、
クロノス・カルテットの意図した追悼演奏ではないと思う。
彼らは単純に編曲に従って演奏しているだけだと感じた。


5曲目のクロノスだけでの演奏で、
かろうじて彼らの良さが少々出ているが
他の曲は、エバンスのお馴染みの曲で、
それも非常にポップな感じに出来上がっている。


Jim Hallとの競演でも、
Jim Hallの演奏が可也ポップな感じがする。
クロノス・カルテットと合わせることが問題だと感じた。


エバンスファンはこういう録音がいいのだろうか?


他の人の感想も聴いてみたい。


Wikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/Music_of_Bill_Evans
によると、五つ星でNew York Timesでは、
"Jazz Album of the Week”との評価だそうだ。


判らない。理解できない。
こういう編曲なら、
もっと合致しているストリングが居たんだと思うのだが??


その後、クロノス・カルテットはモンク曲集も録音しているそうなので、
売り出しのための録音なのかな?


自分の感性が悪いんだろうな。