病院システムを想像する

先日、大学病院に行き、先生が使っているPCとそれに接続されているディスプレイ、
そして総合受付、支払カウンターの処理、仕組みなどを見て、病院のシステムに興味。


先週、土曜日にも8年前に親父の手術をした病院での
受付の機器、先生のPCなどを見たし、
数ヶ月前に友人を見舞ったときにも
支払いがクレジットカードで自動の支払機だと聞いた。


病院システムを想像して、概要を書き出してみた。
単なる遊びだが、概要としては、そんなに外れていないだろう。



受付システム
初診以外は、診察券を入り口の受付機械に挿入することで、訪問した患者の予約などを受け付ける。
同時に、受付番号付きで受付票が印刷される。
患者は多分それを持って、それぞれの担当医の居る、診察受付に行くのだろう。
この日の受付番号が、その患者のその日の全ての診察、検査の取りまとめで、
最終的にその受付番号で精算につながる


患者管理システム
初診の場合は、受付で書類に記入して、顧客(患者)情報を入力し、診察券を発行。
以後はこの診察券でその患者に関する情報は全て連動される。
診察券には裏側にマグネットストライプが貼られているのか、ICチップが埋め込まれている。
多分、ICチップは高いし、他病院と共有するほどの埋め込むデータもないので、ICチップを使う意味はないと思われる。
患者の住所氏名だけでなく、診察日などの履歴、予約、支払などの情報、当日の受付番号まで全てがここにある。


カルテシステム
患者情報の一部になるが、ここでは病気に関する情報だけ、
病歴、検査情報、診察履歴など全てが蓄積される。
患者システムの一部として作っていい。
患者の情報が全てシステムに取り込まれているので、セキュリティは重要。


医者が使うPC上でのシステムが中心になる。
医者もカルテシステムへアクセスする場合は、セキュリティカードが必要。
カルテ系の情報は多いため、PC画面も大きく、
何ページも渡って、患者情報、治療、診察情報などを表示、入力できる。
レントゲンなども見るために、主PC画面の脇に大きな2台目、3台目の画面も接続されている。
PCの主画面でカルテの操作、参照、入力を実施し、脇の画面でレントゲン写真を参照する。
2台の追加画面があるので、前後などのレントゲン写真を並べて見ることも可能。


バックアップ目的もある紙に印刷されたカルテ類。
全てがシステム化されているが、障害時などの対応も考えて、
必要な情報は印刷されて、クリアフォルダーに納められている。
患者への検査へ行く指示、精算をするための指示などもここに含まれる。


検査システム
サブシステムに分けて考えた。


受付サブシステム
検査が必要な場合、医師はカルテシステムに検査指示を入力する。
患者は指示された検査場所へ行き、受付システムに診察券を挿入すると、
診察券の診察番号をキーに、カルテシステムから該当する検査指示を確認し、検査受付番号を印刷する。


検査主システム
検査指示は検査主システムに回され、必要検査の情報、必要機器・器具が用意される。
検査者が空くと、検査主システムで次の検査を取り出す。
その際、検査指示書または検査器具が同時に渡される。
検査者が検査指示書または器具を特定の場所に置くか、かざすことで、
誰の検査で、検査受付番号までが判明する。
この結果、受付システムで待っている患者への検査受付番号が表示され、その番号の患者は検査者の場所へ行く。
必要検査が終了すると、患者は次の検査または診察受付へ戻る。


検査機器との連動サブシステム
検査完了した採取物、または情報は検査主システムへ回される。
検査主システムは、必要な場合、採取物を検査機器に渡して、検査を実施。
検査結果は検査主システムからカルテシステムへ渡される。


紙情報搬送機器
他病院から、該当病院、医師への紹介状などは紙媒体であり、未だに紙での処理も必要である。
この紙媒体を広い病院内を持ち運ぶと、人々の行き来で通路が込み合い、また紛失などのリスクもある。
そこで古い仕掛けであるが、自動倉庫のように、診察受付間などを行き来する搬送機器が装備されている。
行きかう人々の邪魔にならないように、天井に装備されている。


精算システム
これもサブシステムに分割して検討


請求金額計算サブシステム
診察、検査が全て終了すると、医者または診察受付で精算処理へ行くように指示される。
精算処理でも、ATM的な診察券読取装置があり、診察券を挿入することで、精算処理が開始される。
患者は、精算金額計算が終了するまで、待合室で待っている。
精算金額算出された患者の診察番号または受付番号がディスプレイに表示され精算を実施できるようになる。


請求金回収サブシステム
銀行ATMと非常に似た機械が、患者に対面する主な機械、精算機。
精算金額を精算するために、患者は精算機に診察券を挿入する。
精算機は診察券から患者を認識し、支払金額を明示する。
患者は支払方法を選択し、支払う。
支払方法は現金、クレジットカードである。
当然現金の確認、お釣りの計算、返却機能やクレジットカードとの連動もシステム化されている。
支払完了で、領収書、診察内容を印刷し、患者が取れる場所へ出す。


これで患者の処理は全て終了し、帰れる。


しかし大学病院では、料金計算に時間がかかり、結構待たされた。
システムで計算しているのだから、
計算は直ぐに終わり、支払いができると思うのだが。
何かシステム的な問題があるのか?


これが解決できれば、
請求金額計算システムと請求金回収システムを分割する必要はない。



まあ、病院システムは扱ったことがないので、
全然違う可能性が高いが、
業務プロセスとシステムの全体像を検討する遊びかな。