観測史上最大だったハリケーン

<米ハリケーン>「ウィルマ」警戒 22日フロリダ州上陸か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000032-mai-int

ウィルマと言うようだ。
フロリダは大変そうだ。

記事中にある観測史上最大だった
”88年のハリケーン「ギルバート」(888ヘクトパスカル)”
を体験している。
ハリケーンの中を、ナッシュビルからグリンビルまで車で走っていた。
前の車から飛んでくる水しぶきで前が見えず、途中で休憩したが、
ハイウェイの途中で止まってもダメだと言うので、
とりあえず、メンフィスまで行った。

メンフィスでは雨は止んでいたが、夜になった。
ブルースで有名なビールストリートの観光案内所で
ホテルを紹介してもらう。
相手のオバサンもブルースファンで話が盛り上がった。
近くのホテルに宿泊。
ビールストリートの端にある暗い公園からブルースギターの音。
黒人のじいさんがブルースを歌ってた。
歌は下手だったが、ブルースの感じがいっぱいだった。

翌日は晴れ。
ルート61(ブルースでは有名な田舎道)をミシッシピー目指して行く。
走ってると、白く小さいものが飛ぶ。
何かと思ったら、道路の両サイドにある綿畑から白い綿が飛んでいる。
綺麗だ。
白い綿が沢山横に流れて飛んでいく。

グリーンビル到着。
田舎町だ。
ガソリンスタンドで
デルタブルースフェスティバルの会場を聞いたが、
知らないな、と白人のくそガキ。

やっとたどり着いた、フェスティバル会場は、
町から可也走った、森を越えたような、
裏の裏の畑の中。
なんという場所か。
普通じゃ人なんか来ない場所。

暑い日。
本当に暑かった。
コーラの大きな大きなビンを何本も飲む。
音楽は、今の黒人が好きなような、ブラコン。
趣味に合わない。

やっと探したホテルは、
ジム・ジャームッシュの映画に出てくる監獄と同じ。
小さい窓は部屋の上のほうに1つ。
タオルは、日本手ぬぐいのような薄手、水気を取れない。
小さい石鹸しかなく、
水は出が悪く、色も変。
石鹸があわ立たない。
ミシッシピーの水はあわ立たないそうだ。
翌朝、チェックアウトで29ドル。
どおりで安いホテル。
でも、
他の宿泊客の黒人のオバサンが、
まけろとごねている。

帰り道は、またルート61。
ブルースでは有名な、町名が沢山ある。


クラークスデールのブルース博物館に行く。
場所が判らず、ぐるぐる町を走り回った。
挙句に、ブルース博物館は図書館の中で、
休館日。
残念。

ブルースインターアクションの日暮さんの本に憧れて行った
ミシシッピーのブルース車の旅だった。
1988年9月だか10月。