白夜行 東野圭吾

読み終わって直ぐに、別の東野圭吾作品を買うために本屋へ直行。
また、はまってしまった。


音楽でも好きなミュージシャンを発見すると、その人の音楽を飽きるまで追い続ける。
本も同じだ。
大藪晴彦、山本周五郎司馬遼太郎などから始まり、
大沢在昌桐野夏生などがそうだった。
1冊面白い本を読むと、その作家の本を興味が失せるまで読み続ける。


白夜行
先週気分を変えるために、推理小説でも読むかと思って買った。
1000円もする文庫本。
厚さが4センチほど。
850ページに渡る話。


前から名前は良く本屋で見ていた。
多くの東野圭吾の本が本屋で平積みにされている。
今回初めて読んだが面白い。


馳 星周の解説が面白い。

読み終えて本を閉じる。余韻にひたる暇もなく、強烈な嫉妬に襲われる。

確かに、凄い筋立ての長編。

ふたりの内面を一切書かない。ふたりの動機すら描かない。ふたり−桐原亮司と西本雪穂は、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写される。

これも後半に入ってきて、ほぼ犯人が判ってくると、
ふたり自身からの描写がないのに気が付く。


あちこちの仕掛け、登場人物が絡みあっていて、
これだけの長編で、良く飽きさせない作品になっている。
ただ、西本の母親が亡くなった時に、ドアチェーンがかかっていなかったことも
複線だと思ったが、使われていない。


これからしばらくは、東野圭吾の作品を読み続けそうだ。
新しく買ってきた本は、


秘密