経営者のこころえ

板倉雄一郎さんの社長失格を読み終えた。


非常に面白い。
会社が伸びていくところ、新しいビジネスを考えていく部分は、ビジネス化して行く過程のスピード感。
金が詰まり始めてからの、借入金を借入金でまかなう自転車操業になってく部分。
同時に会社自身、社員とのコミュニケーションがなくなり、内部からの崩壊。
誰でも陥りそうな展開。


最後に倒産の処理をするために、1000万円が必要になる。
これは以前セミナーで話を聞いた吉岡憲章さんの話と合致している。


中に出てくる話でも知っていること、人などが少々あっていて、板倉さんとは同じ時期に同じようなことをしていたようだ。
久々にPointCastの話。初めてのpush型Webのサービス。
非常に綺麗な画面の作りで、それでいてネットワーク負荷が小さく、モデム接続でも問題はなかった。
当時は、日本に持ち込もうとあちこちでプレゼンしていた。懐かしい名前だ。


この板倉さんの事業は、失敗の研究の畑村洋太郎さんの企業と倒産の失敗学で判り易く説明されている。
この本を読んだのが、板倉さんのビジネスを知るきっかけだった。
数ヶ月前に、板倉さんのその後の著作失敗から学べを読み、社長失格を読みたいと思ったのがきっかけ。
この本は、ハイパーネットの失敗を振り返って、金、もの、人、タイミングに分けて、起業家、経営者としての心得を説いている。中で自身の失敗は、社長失敗を読んでくれとなっており、社長失敗を読んだ。


全て起業家とか経営者には、勉強になる書籍だと思う。
板倉さんは、現在ではコンサルタントとして活躍され、http://www.yuichiro-itakura.com/ ブログも有名。


吉岡さんの本も読むべきだろうな。
吉岡さんの会社のサイトhttp://www.mirai-j.co.jp/がUnderContructionになってしまうが、
最新メルマガは2007年8月になっているので、お元気なようだ。 http://www.melma.com/backnumber_15671_3797189/
吉岡さんは、経営陣として参加していた会社を銀行に潰されたと、数年前から企業再建コンサルティング


参考書籍
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 / 板倉雄一郎
失敗から学べ / 板倉雄一郎
起業と倒産の失敗学 / 畑村洋太郎
潰れない会社にするための12講座 / 吉岡憲章