意外にもスタンダードから始まった 原田依幸ソロ

原田依幸ソロ@なってるハウス


ソロを聞くのは初めてではないと思うが、
スタンダードメロディで始まり少々驚き。
しかし、メロディは大きく崩され、
直ぐに全く違った演奏になる。


多彩な曲想、テンポ、曲の流れが広く、
単音でのたたみかけて襲ってくる音の洪水。
どこから、こんなに多彩なアイデアが湧いてくるのか。


ジャズとかフリージャズという狭い分野に押し込む音楽ではないだろう。
インプロバイズト・ミュージックだが、
現在音楽と言うか、コンテンポラリーというのか、
ジャズだけでないもっと広い音楽分野の音楽ファンに聞いて欲しい音楽だ。


マルタ・アルゲリッチなどと一緒に演奏すると面白そうだと思ったりしたが。


通常の自分のグループでの演奏の方が、
もっと激しい演奏で、戦闘的な演奏のようだが、
ソロは原田さんの演奏を聞くことに集中できる。
一人での自分との内なる戦いのよう。


演奏はいつものように、30分、30分休憩で、また30分、と言う構成。
なってるハウスはソロなので、通常より多めに座席を用意したようだが、
客の入りはいまいち。10名ほどの客。
凄い演奏を聞けるのに、客が少ない。


世界で一番、素晴らしいインプロ系音楽が聞ける都市は東京だと、また実感。


参考:
原田さんの素晴らしいソロを聞けるCD:かいぶつ

(残念ながらAmazonに商品登録がない)



インプロ系はロングテールのもっと先の尻尾の最先端の音楽だ
そして、東京で旬な最先端音楽が聴ける。