最新の社会学? 暴走老人

老人が〈自分探し〉をする時代〜『暴走老人!』著者・藤原智美氏【その1】 (我ら、文化系暴走派):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071220/143588
に感心し、暴走老人を読んだ。


いきなり怒鳴り始める老人、高齢者の犯罪率の増加から話が始まる。
”分別があってしかるべきとされる老人が、ときに不可解な行動で周囲と摩擦を起こす。あるいは暴力的な行動に走る。こうした高齢者を、ひとまず「新老人」と呼ぶ。”として分析が始まる。
高齢者と子供の体内時計の進み方の違い、世の中の進み方の速さと体内時計の違いが摩擦を生むとし、社会の進歩で人が待つことに耐えられなくなったと分析していく。
老人だけでなく、社会の進歩が如何に人の生活、性格、習慣を変えているかを解いている。
時間、空間、感情という3つのキーワードで話が進む。時間は暴走老人を非常に判りやすく説明している。空間も老人とからんで理解できるが、感情は老人だけでなく、誰にでも当てはまる話のようだ。


この暴走老人は、今の社会の問題を解明しているようだ。最近の家族・親戚間の殺人、ニートワーキングプアなどの労働問題・貧富の差などを追加すると、現代社会の社会学になるように思う。


日経ビジネスのサイトでの筆者へのインタビューだけでも読むことをお薦め。これだけでも充分筆者の意図は判る。


暴走老人


参考:
老人が〈自分探し〉をする時代〜『暴走老人!』著者・藤原智美氏【その1】 (我ら、文化系暴走派):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071220/143588