ゆっくりとした生活がしたい セミ・リタイアメント

セミ・リタイアメント―南の島暮らしが私に教えてくれたこと


40歳前後の主婦が、一家で1年半ボルネオでセミ・リタイア生活を送った話。
セミ・リタイアとは、半分仕事をしない生活かと思ったが、
この著者の定義は、退職/引退まえに一時的に仕事をしないことを意味している。


日本で忙しく働いていたことの私が、暮らしの中に求めてやまなかったものは、日々の暮らしをもっと楽しんだり、味わったりする、こころの「ゆとり」だったのです。

日々の暮らしを急ぐあまり、わずかな時間も待てないくらいに、心はゆとりをなくしていたのです。
スックフォンさんのような笑顔をいつも絶やさずにいることができたら、日本での暮らしも、もっと安らぎのあるものになっていただろうにと、彼女に会うたびに思うのでした。

など、ボルネオでの安らぎの生活、ゆっくりとした時間が過ぎていく生活の様子が、
現地の人々とのふれあいを含めて語られている。
 3人の小さいお子さんを連れての大変だった様子も書かれているが、
これは全く違う環境で生活を始めると誰でも遭遇する話だろう。


先日読んだ 暴走老人 で語られているように、
便利な世界になり、人が待つことに耐えられなくなってきて問題が発生している、ということと
話が何となくかみ合っているようだ。
物質文明、消費社会、情報化社会などでは、何かの改善が必要なのだろう。


ゆっくりとした生活がしたい。


参考:セミ・リタイアメント http://semiretire.exblog.jp/ (著者のブログ)