懐かしいコンサート評 ジャズを読めば―人生はエンタテインメント

ジャズを読めば―人生はエンタテインメント


昔良くお名前を見かけた武市 好古さんの
1978年から1980年にかけて雑誌に連載していたコンサート評の書籍化。
先日余り期待せずにブックオフで購入したが、面白かった。


武市さんは演出家ということで、ジャズだけでなく、舞台、絵画、書籍などの幅広い興味での話。
文章の書き方は大体決まっていて、
そのコンサートと少々関係ありそうな、
またはご自分で関連して思い出した舞台、俳優などの話が
コンサート評の前か後にある。
この著者の語り口なのか。
コンサートもミュージシャンの演奏、歌への評価だけでなく、
舞台、演出、照明、音響と広い角度からの評をしている。


1978年から1980年なので、自分も行ってるコンサートもあると思ったが、
興味の違いからか、自分でも行ったコンサートは2つか3つ程しかない。
評価も自分とは少々違うなという部分もあるが、
懐かしさ、違った見方で面白い。


少々気になるのが、カタカナ(横文字)の使い方。
エンタテイナとかクリティックとか、当時はこう言ったのか、
今読むと何となく違和感がある。
少々意味の判らないカタカナもある。


音楽の本は余り読まないが、
この手の本は懐かしく、面白い、というより懐かしさが先かな。
しかし、こういう本は懐かしいという人意外は、もう読まないだろうな。


武市さんのお名前を最近は拝見しないが・・・・