ツアー最終日 Kiki Band@新宿PitInn

梅津和時 プチ大仕事 2008
KIKI BAND、ツアー・ファイナル&プチ大オープニング
梅津和時(Sax)鬼怒無月(G)早川岳晴(B)ジョー・トランプ(Ds)


久々に聞くKiki Band。
ツアーの最終日ということで疲れていたのだろう、
ジョー・トランプに違和感を感じる。
リズムが後ろ乗りだし、手数の多い部分では遅れているように思える。
この手のバンドでは、ドラムには少々前乗りでフロントを煽るように叩いて欲しい。
吉田達也のような叩き方の方が向いているように感じた。
また、トップのシンバルンの音が悪い。
ガシャガシャと気になる。


他の人は、好調。
特に、鬼怒無月がソロもリズムも素晴らしい。
演奏的にはカントリーロックのルーツを感る。
ギター小僧は普通ブルース系が多いが、
アメリカではカントリーロック系のジャズギタリストも多いので、
鬼怒無月もこの系統か。


後半は、ジョー・トランプも持ち直したようで、良くなってきた。
特にアンコールでは良い演奏だった。


昔のCD Live at Moers Festival では
スピード感、ダイナミックさがあり、非常に良かったのに、
この日の演奏はイマイチだった。
ただ、周りの人はノリノリの人々も多く、
この程度の演奏でかよとも思う。
自分で違和感を感じているときに、周りの人がノリノリだと、
違和感が余計にましてしまう。


ジャズというよりは、ロック・ジャズという音楽。
大昔のドクトル梅津バンドの流れで音楽性は全く同じで、懐かしさはある。