高田渡はブルースマンだと思った

バーボン・ストリート・ブルース (ちくま文庫 た 55-1) (文庫)
を読み終わる。
先週本屋の平積みで見つけた本。
同年代なので、若い頃の好きな音楽が非常に似ている。
新宿の100円の天丼の店とかロールキャベツのアカシアは、
しょっちゅう行っていたので、高田渡とも接近遭遇していそう。


この本を読むと、
高田渡の面白さ、本物を追及していた人だと言うことがよく判る。


1970年だか1971年だかにバイトで行った白樺湖ジャズフェスティバルで
高田渡を聞いた。
高田渡は、その前年に”自衛隊に行こう”という歌で売れいた。
白樺湖で聞いた、”自転車に乗って”という歌が感動的だった。
非常にゆったりと歌うブルース。
あの現場で、この人はブルースマンだなと思ったのは、自分だけだろうな。
それ以後、高田渡が大好きになった。


残念ながら、この本には”自転車に乗って”の話は全く出てこない。
ネットで調べると、Youtubeに高田渡の映像が沢山ある。
自転車に乗ってもあるが、歌っているのは高田渡ではないようだ。
高田渡はもっとゆっくりとしたブルースリズムで歌っていた。


酒を飲み続け、2005年に北海道ツアー中に56歳で亡くなったそうだ。
高田渡らしい逝き方だ。


数年前にテレビに出演しているのを見たが、
余りの年取った様子に驚いた。
酒を飲み続けていると、年寄りの風貌に早くなるようだ。



ごあいさつというアルバムに”自転車に乗って”が収録されている。