女性達が明るく作った暗い世界の映画

さくらん
原作:安野モヨコ、監督:蜷川実花、音楽:椎名林檎、脚本:タナダユキ、主演:土屋アンナ と
女性達が作った吉原遊郭の映画。
画面が綺麗なのと、挿入音楽が素晴らしい。


色彩
前半は赤を基調にした画面、
後半に身請けされる話が出てきて妊娠した話に移ると青を基調にした画面、
色が主人公の心を現しているようだ。
家の廊下の赤と月夜の青が混じる画面なども面白い。
監督の蜷川実花イデアか。彼女が本職が写真家なので、このような色使いになるのだろう。


挿入音楽
話は江戸時代なのに、挿入の音楽はバイオリンなどでエキゾチック。
椎名林檎の音楽性の高さが伺える。
役者
土屋アンナも確かにいいが、安藤政信が普段になく良い。
何時もは線の細く見える役者だが、この映画では味のある役をやっている。