またもや日本の教育の悪さの指摘 頭のいい人が儲からない理由

◎ 頭のいい人が儲からない理由


題名に引かれて購入。
中々面白い。
著者は東大在学中にソフトウェア会社を設立し、
大学を中退し、その後、社長として成功した人のようだ。


普通のことをしていちゃ成功しないよ、
常識を疑え的な話が多い。


売れるソフトは機能の優劣よりも、
流通や販売店にとって利幅の大きい商品であることが最大の要因
など、なるほどと思うことが沢山書かれている。


オーロラエースというワープロソフトの販売時の秘話が書かれている。
懐かしい、確かに一時期、このソフトが売れて、安かったので買った記憶がある。
本当にヒットを飛ばした人のようだ。

 エリートほどものが考えられないというのは、偏差値の高い大学から一流企業に入った「受験勉強の勝ち組」ほど、受験勉強で獲得した習慣が骨の髄まで染み込んでいるからだ。
 この手の人たちは処理能力には長けているので、組織の中で決まったことをやっていればいいという環境にいれば、有能とみなされる。しかし、起業したり新規事業を創出したりするときには、まるで役に立たないのだ。

この辺は、先週読んだ知的思考力の本質で全く同じことを述べていた。
今の教育制度、受験勉強が考えることを妨げているということだ。


タイプは全く違う本だが、同じことを言っている部分がある。
本質はどこでも同じということか。




数年前にサポートした新規事業立ち上げで、
一流大学を出た大阪の最大企業のエリート社員が
全く役に立たないことがあった。
新会社のための組織・役割、
Webサイトのコンセプト作成、
など全く判らないでいた。
少々ヒントをあげたら、如何にも自分で考えたと言う風に上司に報告していた。
エリート意識だけで何も出来ない、鼻持ちならないやつだった。


エリートと言われるような人でも
数学を解くような正解のない、
方程式では解けない、もしくは方程式を知らない時には、
全く手出しが出来ない。


今の会社でも、皆、普通のシステム開発は出来るが、
形態が少々変わると手出しが出来ない人ばかり。


この辺が自分の強さだと思っているが、
売り方が判らない。
需要がどこにあるか判らない。