2作目も面白い ハゲタカII

◎ ハゲタカ2(上)  ハゲタカ2(下)



ハゲタカの2作目。
1年間の放浪の旅,チベットでの話しなど,出始めが少々違和感があるが,
後は快調に飛ばす,痛快ビジネス小説。


部下だったアランも殺され,鷲津政彦には少々迷いがあり,
1作目ほどの切れはないが,それでも面白い。


前作もそうだったが,
誰だかを想像できるような登場人物,企業は
何か現実と交錯するような感じがする。


今回は初めは,あのループX前の会社で,
化粧品事業部を切り売りして再生していくという
現実と殆ど同じ設定,
あの事件の真相なのかと感じてしまう。


2006年4月の作品で,
最後にまた”to be continued”となっていて
次作はアランの死の真相を解明となるようだ。