FTARRI DOUBTMUSIC FESTIVAL

FTARRI DOUBTMUSIC FESTIVAL
http://www.ftarri.com/festival/2010/index-j.html
一昨日,このフェスティバルを知って,出かけた。


FTARRI(ふたり)は鈴木美幸さんのレーベルだそうだ。知らなかった。
つまり,鈴木さんと沼田さんのレーベルのフェスティバル。


・sim (大島輝之, 大谷能生, 植村昌弘)


曲の出だしはインパクトがあり,良いのだが,
簡単なことを難しくしているように感じる。
初めのほうの曲は,DJ Spooky風を目指しているのかと思ったが,
後半の曲では植村さんと大島さんがストレートなロック色が強くなり,
Golden Palominos風になり,植村さんはアントン・フィアのような演奏に思えた。


巻上公一 + 清水一登


巻上さんを始めてまともに聞いたと思う。
巻上さん,清水さんでの掛け合い漫才のような演奏。
抱腹絶倒という感じの演奏だった。
特に飄々とした清水さんが流れを変えて行く様子が面白い。


・今井和雄トリオ (今井和雄, 伊東篤宏, 鈴木學)


鈴木さんが静かにエレクトリックの雑音,
今井さんが静かにギターを弾き始め(アルハンブラ?)
伊東さんも少しずつ音を出して行き,段々と盛り上がる。
伊東さんはいつものように素晴らしいが,皆さん良い演奏。
このトリオは,海外で紹介したいバンド。
この演奏のビデオをYoutubeなどで流せば世界中から反響があると思う。


・Absolute reference(康勝栄, 美川俊治, 佐藤守道, 川口貴大, 弘中聡)


美川さんの音が小さかったのが残念。
光のパフォーマンスも面白かった。


・Praed (Paed Conca + Raed Yasin)


中近東の二人,生ベース&コンピュータ+エレベ&クラリネット
中近東のビデオをバックに演奏。
感性,微妙なリズム感の違いがあり,何だか判らない演奏だった。


ドラびでお


初めて聞いた。
一楽儀光というドラマーが
自作のクリップビデオをコンピューターから放映し,
映像をドラムでコントロールしながらの演奏。
ドラムの各部分にセンサーが付けられていて,
シンバルンの傾き,スネアのリズムの速さなどを感知して,
ビデオを巻き戻したり,早送り,音を上げたり,するようだ。
ビデオ作成は手間がかかると思う。
非常に面白い。


・Fire! (Mats Gustafsson、Johan Berthling、Andreas Werliin) + 吉田達也


食事から帰ってきたら既に始まっていた。
Matsというバリトンは迫力あるブロー。
ブロッツマンに似ている。
2ドラムで大音量で凄い迫力。
しかし,しばらく聞くと迫力はあるが
昔のフェダインの方が音楽の速さなどで凄いなとか思い始める。
Matsは矢張りブロッツマンを継ぐということで人気のミュージシャンだそうだ。


・teneleven (ナスノミツル + 渡部沙智子)


エレキベースと歌手。
渡部さんの声は透き通っていて,非常に良い声。
しかし,エレベと何をしたいのか判らない演奏だった。


FEN (Far East Network) (大友良英、Yan Jun、Yen chee wai、Ryu Hankil)


見た場所もあるのだろが,
大友さん以外の人の楽器が判らない。
タイプライターを叩く人,
コンピューターと何か増幅器をつなげている人,
小さな器具を電気で動かしながら集音マイクで音を集めて増幅している人
など,音響音楽のような感じ。
客席は何をやるのか,やっているのかと興味深々で見守っている。
まあ,面白い演奏でした。



午後3時から10時近くまでの7時間近いコンサートは疲れた。
また会場がクーラーで寒かった。
結構な入りだと思ったが,
鈴木さんは前回よりは断然入りが悪く赤字だと言っていた。
告知が遅いように思ったが。


寒かったせいもあり,帰りに副島さん岡島さんと喫茶店で30分間お茶。
11時半に帰宅。
女房はジャズ少々へ行こうと電話するが,未だ店を開けていない様子。
結局2時に就寝。
長い1日だった。