サイバー犯罪の実情 サイバー・クライム
◎ サイバー・クライム
去年初めに出版され、今年10月に日本語訳が出版
内容は2部に分かれていて、
始めは南米の賭博サイトへのDDos攻撃への対応から
サイバー対策会社を起こすバーレットが
賭博とそのバックのマフィアとのビジネスに決別する。
2部は、イギリスの警察官がハッキング調査から
ロシアでハッカーを追い詰めていく。
しかし、ロシアとその周辺国で政府、官僚と組んだハッカーを
完全には排除できず、
イギリスの警察はハッカー対策から手を引いていく。
ロスアンゼルスタイムズの記者だった著者が
サイバー事件の調査、関係者へのインタビューからの書き上げた著作。
サイバー犯罪の歴史から犯行の変化、手口など
セキュリティ関係者には当然だが、
企業経営者、マネージメントが読むべき本だ。
但し、もう少しテクニカル部分を簡単に説明が必要だろう。
ネット時代になって、
情報の収集から発信まで非常に便利になったが、
人間の行動、企業のビジネス、戦争の方法まで、
全てが変わってきた。