一番好きな雲の本になりそうだ 雲三昧

◎ 雲三昧 空を飾る雲の図鑑


まえがきから良い。

 雲の種類はたった10種類しかない。しかし書店に並んでいる雲や起床関係の本を見ても、今そこにある雲が何かはよくわかない。なぜなら、自然はそれほどたんじゅんなものではなく、分類は所詮、人間が自分達の津堂で決めた単なる境界に過ぎないからであり、実際の雲は驚くほどの多様性を持っているからである。
 最近、プロの写真家が美を追求して撮影した写真集、元気象台の職員がその豊富な知識を詰め込んだ解説本など、雲に関するいわゆる写真本がいくつも出版され、あるものはベストセラーになっている。
 本書はそのどれとも違うものを作りたいと思って書き始めた。・・・・本書では写真をできるだけ大きくし、解説や文章は極力少なくするようにした。写真も普段の生活の中で撮影したものを使い、美しさよりそれぞれ典型的なものを選ぶようにした。いわば「普段着の写真図鑑」として使えるように心がけた。
 自然を、雲を楽しむのに理屈はいらない。ページをめくって雲三昧の気分を味わってほしい。

と、望み通りの本。


10種類の雲形を写真と言葉で目次から解説。
10種類の雲形とは

  • 巻積雲(うろこ雲、さば雲)

小さい白色の片が群れをなし、うろこ状またはさざ波状の形をなした雲で、陰影はなく、一般に白色に見える場合が多い。大部分の雲片の見かけの幅は1゜以下である

  • 巻雲(すじ雲)

繊維状をした繊細な離ればなれの雲で、一般に白色で羽毛状、かぎ形、直線状の形となることが多い。また、絹のような光沢を持っている。

  • 巻層雲(かすみ雲)

薄い白っぽいベールのような雲で陰影はなく、全天を覆うことが多く、普通、日のかさ、月のかさ現象を生ずる。

  • 高積雲(ひつじ雲)

小さな塊が群れをなし、斑状または数本の並んだ帯状の雲で、一般に白色または灰色で普通は影がある。雲片は部分的に毛状をしていることもある。規則的に並んだ雲片の見かけの幅は、1゜から5゜までの間にあるのが普通である。

  • 高層雲(おぼろ雲)

灰色の層状の雲で、全天を覆うことが多く、厚い巻層雲に似ているが日のかさ月のかさを生じない。この雲の薄い部分ではちょうど、すりガラスを通してみるようにほんやりと太陽の存在がわかる。

  • 層雲(きり雲)

灰色の一様な層の雲で霧ににている。不規則にちぎれている場合もある。この雲を通して太陽が見えるときにはその輪郭がはっきりわかる。

  • 層積雲(うね雲)

大きなかたまりが群れをなし、層状または斑状、ロール状となっている雲で白色または灰色に見えることが多い。規則的に並んだ雲片の大部分は見かけ上5゜以上の幅を持っている。

  • 積雲(わた雲)

垂直に発達した離ればなれの厚い雲で、その上面はドームの形をして隆起しているが、底はほとんど水平である。この雲に光が射す場合は明暗の対照が強い。積雲はちぎれた形の雲片になっていることがある。

  • 積乱雲(雷雲)

垂直に著しく発達している塊状の雲で、その雲頂は山または塔の形をして立ち上がっている。すくなくとも雲頂の一部は輪郭はほつれるか又は毛状の構造をしていて普通平たくなっていることが多い。この雲の底は非常に暗く、その下にちぎれた低い雲を伴い、普通雷電、強いしゅう雨、雹及び突風を伴うことが多い。

  • 乱層雲(あま雲)

ほとんど一様でムラの少ない暗灰色の層状の雲で、全天を覆い、雨または雪を降らせることが多い。この雲のいずれの部分も太陽を隠してしまうほど厚い。低いちぎれ雲がこの雲の下に発生することが多い。

だそうだ。


写真を見ていくと、自分の好きな雲の形が判る。


私の場合は、
高積雲、乱層雲、積雲、積乱雲などが好きだ。


その後ろには、競演と称して、複数の雲の形が同時に現れる空、
変種、雲の表情、上空からなどの章分けで写真が続く。



図書館から借りてきた本なので、返さないといけない。
いつか購入して、時々見たい本だ。


自分の撮った雲の写真を分類して、撮影場所も明記して、
ネット上でまとめのサイトを作ってみたい。