音への反応の素晴らしいインプロ演奏 板倉+森+津村

板倉 克行(P) 森 順治(As) 津村 和彦(G)@中野Sweet Rain


板倉さん、森さんの演奏は良く聞くが、
津村さんは久しぶりで、どのような演奏だか覚えていない。


板倉さんが弾き始めて、
津村さんが入っていく。
津村さんの旋律を板倉さんがなぞり変化していく。
板倉さんの旋律がいいと、それを津村さんがなぞる。


そこへ森さんが静かに入り3者で音を作り出していく。
鋭く激しくなったと思うと、
次は静かな演奏。


誰かが面白い音を出すとだんだんと変化していく。
なんにでも反応していく。
キッチンでまな板を叩く包丁の音が丁度良い具合で入ると、
津村さんのそれをなぞる。
カウンターにおいてあった板倉さんの携帯がなった。
その着メロに森さんが反応してメロを変える。
ギターアンプが何かに反応して、
時々小さな雑音を出すが、これすらバックミュージックとしていく。


素晴らしく変化していくインプロ。


1部の最後では、いつものように板倉さんが
ピアノの譜面台の板を叩いて大きな衝撃音。
初めての客、演奏者は驚いたが、衝撃的な終了音。


いつもの朗読の照井さんも2曲ほど参加。
初めて聴く数学の教科書か参考書の朗読。
”直角に交わる直線がで延びて”などとやるのだが、
これがインプロと非常に合う朗読。
少々イヤラシさも想像できる面白い朗読だった。


名前は知らないが、Sweet Rain常連のドラマーも
インプロ演奏に合った伴奏だった。



板倉さんから夕方にメールで連絡があり、
ライブを聴きに行ったが、
素晴らしい演奏だった。


残念なのは、こんなに素晴らしい演奏なのに、
客がいない。
私ら夫婦といつもの知り合いの2名だけ。
最後に入り口に一人居たようだが。


良い音楽を判断することが難しいのだろう。
でも良く知っている客だけだったので、
良い場面では、声を掛け、演奏者と一体感のあるライブだった。


満足