第二次大戦開戦直前のヨーロッパでの様子が想像できる 遠ざかる祖国

◎ 遠ざかる祖国(上) 遠ざかる祖国(下)


偶然ブックオフで購入した。


スパイ疑惑のスペイン在住の日系一世のペルー人宝石商が主人公。
スペイン、ドイツ、イギリスの日本公使館、スパイたちの模様を交えて、
第二次大戦の開戦までの話。


暗号が解読されていたとか、
今とは違うネットのない時代の情報収集、分析の大変さ、
情報の読み方、ばら撒き方など
面白い話。


全てが創造された話ではなく、
少々は実話も入っていると思われる。
最近読んでいる地政学系の本の説明とも同じような話もあり
面白い小説でした。