世界情勢から時代の流れを知る 現代の国際政治

◎ 現代の国際政治 (放送大学教材)


放送大学のテレビ放送で、著者の高橋和夫さんの講義を聞き、感銘。
教材であるこの本を購入。


テレビでの講義より、情報が満載。
気になる部分をマークし、読み直すこともできる。


3,465円と少々高いのが気になるが、価格にまさる価値がある。


内容では世界情勢を知れることは当然だが、最終章にある言葉から
国際政治、戦略も他の分野と同じ時代の流れだと思った。


262ページ

「国」際関係についての新しいパラダイムが生まれている。・・・・新しいパラダイムでは、国際機関、地域共同体、地方自治体、企業、NGO、個人などが国際関係におけるアクターとなって、時には互いに反発し、また時には接近している。



275ページ

通信と交通の革命的な進歩が、物、人、情報の国境を越えて流れを容易にした。そのコストは日増しに下がっている。航空機、電話、テレックス、ファックス、衛星通信、衛星放送、コンピューター通信などの発達が情報のコストを引き下げた。これが国家による外国情報の寡占状態を打破し、国際関係への参入のドアを大きく開いた。



普段、いろいろな場面で感じる時代の変化が、国際情勢でも同じ状況のようだ。


高橋和夫さんの意見は、高橋和夫の国際政治ブログ でも知れる。
その他にも著作があるので、あと数冊読んで、高橋さんの意見を理解したいと思う。


先日読んだ、ジョージ・フリードマン新・世界戦争論―アメリカは、なぜ戦うのかなどとも読み合わせると、
米国、それも軍事系側の意見との対比で
意見の偏りを調整できると思っている。



こんな記録をできること自信が、
ネットの発達、放送の発達の成果だ。