痛んだ樹木を直す樹木医の話 燃ゆる樹影

○  燃ゆる樹影


藤田宜永さん著作の色恋ものは殆ど読んだと思っていたが、
この本を発見。


藤田宜永さんの著作には推理諸説などもあるが
中年の色恋話が好きだ。


いろいろな職業、職人的な主人公が多い。
また舞台は地方が多いが、著者自身で土地勘のある場所が多いようだ。


この本では、
痛んだ樹木を直す樹木医
こういう職業があるのを始めて知った。


昔の恋人と再会し、また恋が始まる55歳。
女房、子供もいるが、奥さんは子連れで、自分の子供はいないが、
自分の園芸屋の職人と結婚した子供が、夫婦で園芸屋を引き継いでいる。


昔の恋人は、強い性格で、
その娘も同じような強い性格。


昔の恋人は上諏訪住まいで、自宅の八王子からは遠くはない。


著者の独特の設定は、他の著作と変わらない。
でも、この作品は、いつもと少々違う感じがした。
なんだか、いつものような濃密さ足りない、薄いように感じた。
暫く、藤田さんの作品を読んでいないからなのか?