石油資源の実状 世界を動かす石油戦略

◎  世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)


資源としての石油状況、石油マーケット、流通などは、
一般に思われている状況とは全く違うことが判った。


1970年代の石油危機以降、石油は世界経済のキー要素だと思っていた。
これは国際政治の世界でも同じようで、政治家、マスコミなどの世界でも勘違いとのこと。
国際政治などの専門家でも誤解があるとのこと。


石油は既にコモディティ化していて、
世界での流通は均一化されていて、
一時的な供給不足でも時期に解消されるとのこと。


人の思い込み、マスコミなどの誤解による間違えた報道などで
買占めなどの問題が発生しているとのこと。


それでも、米国政府では戦略ツールとして利用されているとのこと。


世界の動きに興味のある人には必読の本だと思う。
想像外の石油の実状です。


但し、2003年の出版なので、
その内に最新の状況を説明する書籍が出てくるのでしょう。