自分の利益しか考えない社長とへつらう社員 背徳社員
○ 背徳社員 (徳間文庫) / 渡辺 一雄 著
この著者も本も知らなかったが、ブックオフの108円本で購入。
大企業の社長の死体発見からの出だしで、推理小説家と思ったが、企業系の物語。
貧しい家の少年が、大企業の娘婿になり、社長になる。
それも女漁りと私欲ばかりの社長となる。
周りの社員も、そんな社長にこびへつらう社員ばかり。
この社長が主人公かと思っていたが、
題名の通りに、社長にこき使われる幼馴染の部下が
段々と牙をむくが・・・・・・
という話。
この社長、メインバンクの頭取も私利私欲の塊で、
それだけで会社も経営している。
昔の経営者の典型だな、と思ったが、
現在の企業でも多いような話。
この著者 渡辺一雄を知らなかったが、
解説を読むと、
著者もサラリーマンで辛い扱いを受けて、
そのために、このような内容の著作が多いようだ。
1986年の著作。
またサラリーマン、経営系の小説を読みたくなった。