商売人の教科書になりそうな どてらい男

◎ どてらい男(文庫本、全11巻)



花登筺の1972年の作品


昭和10年に福井の田舎の小学校しか出ていない山下猛造が
大阪立売堀の機械問屋 前戸文治商店に丁稚として働き始め、
経営者の不条理と闘いながら売上を伸ばし
自分の問屋を経営していく物語。


商売のコツ・工夫、経営者の問題・改善策、世の中の決りの不条理・改善策などが満載。
素晴らしい商人の立身出世の物語。


大阪商人の生き方を見るような話。


丁稚として勤めた問屋の主人前戸からは最後まで嫌がらせを受けるが、
これを解決していく。


外交という販売専門の山下猛造と
小学校の時からの友人 尾坂幸夫、
受け渡しという業務処理専門家は
最後まで協力していく。


文庫本で11巻になるので少々長いが、
商売人、経営者などの教科書、副読本になりそうな物語。


昔の物語だが、お勧めの物語