ハワイ黄金生活

ハワイ黄金生活


10年後にはアメリカに移住したいなと思っているので、
参考になる部分が結構あり、
ハワイも良いよな、と思いながら読みました。


しかし内容的には、
少々お金に余裕のある引退した人向けで、
ハワイのホノルルという都会で、
日本人として、日本人社会で生活することを念頭において書かれています。
移住ではなく、ロングステイと呼んでいて、
定期的にハワイを訪問して、数ヶ月過ごすことを指しています。
本書を読んでいて判りましたが、
確かに移住というのは、ビザの関係などからも
可也難しく、定期的に数ヶ月訪問するほうが現実的なようです。


読んでいて残念だったのが、
著者は可也アメリカに感化されてしまっているのか、
後半は、日本は良くない、アメリカは良いとの話に終始します。
例えば、日本人は他人の出身地を詮索するから良くないというような部分とかがあります。
私の知っている限りでは、
アメリカ人同士でも、初めての時は、言葉のなまりからどこ出身か
などと話の切っ掛けとしています。
話の程度問題であって、出身地の話も決して悪い訳ではないはずです。


アメリカにも、日本にも、良い所も悪い所も沢山あります。


アメリカ生活、他の国々での赴任生活も長いとのことで、海外での生活などについて参考になります。
但し、日本の会社からの赴任での経験なので、
本当のアメリカ企業では違うと思うなという部分とか、
アメリカも田舎生活は違うがなと思うような部分もありました。


日本の会社からのアメリカへの赴任経験は、
どうしても日本人社会での生活経験になり、
アメリカ人社会とは少々違うようです。
また、アメリカは田舎が中心の国で、
日本の会社からの赴任では、田舎生活の経験も少ないようです。


残念ながら、著者のビジネスの宣伝臭い部分も可也あるのには閉口します。


しかし、ある程度の年になって、引退、定年し、
充分な資金があり、
ハワイにコンドミニアムを購入して、
毎年、定期的に、数ヶ月ハワイを訪問できるような
老後を過ごしたいものです。