書名からの期待と合わない SEを極める 仕事に役立つ文章作成術

SEを極める 仕事に役立つ文章作成術―百戦錬磨のプロマネが伝授するドキュメント作成の極意


先日知って図書館から借りて読んだ。


書名に”SEを極める”とあるし、文章術だし、日本情報システムユーザ協会編で、出版は日経BP
期待したのは、システム開発での要求定義書、外部設計書などで、
何を、どのように書くべきか、といこと。


システム開発でのドキュメント系の最大の問題は、
始めの段階でのユーザからシステム屋への要求の明確な提示、
もしくはシステム屋が聞き取った要求のユーザへの提示における要求定義書。
そして、その後作成する外部設計などのドキュメント。
つまり要求者と作成者の文章などによるコミュニケーションの問題。


しかし、この本は広く日本語文章の説明で、特別にSEを極めるための本ではない。
始めの章から”外国人にもわかる日本語文章を書く”など的を得ていない。
永年の苦労をユーザ会でまとめたとのことなので、書籍に書き上げた苦労は判るが、
書籍化へのポイントが間違えている、もしくは書名を間違えているようだ。
そういう意味では、一般的な文章術としてはお薦めなのか?
単に、題名からの期待と内容が少々違うだけかとも思う。
しかし、購入しなくて良かった。


Amazonでも”冗長”とか”お薦め出来る内容でない”と2つのカスタマーレビューがある。
しかし、他の3つは”ベタ誉め”。これらは何なのだろうか?
読まずに書いた書評なのか、専門外のひとなのか?
Amazonの書評で1つでも良くない評があると、読むべきではないのかも知れないな。


自分では文章が下手なので、他にに言えた訳ではないが、
文章を書く場合にも、文章の目的を考えて内容を書くか、題材と内容の検討は必要だろう。