久々のレコードで我が家がジャズ喫茶

ここのところベイシー店主菅原さんのサウンド・オブ・ジャズ!―JBLとぼくがみた音を読んでいるので、レコードを聴きたくなる。
隣でポテトチップを買ってきて、ビールを持ってきて、2階の窓を閉めきり、
プレーヤーの上の荷物をどかして、自宅ジャズ喫茶風。


1枚目のレコードは、ミロスラフ・ビトウスの限りなき探究。1曲目のフリーダム・ジャズ・ダンスがカッコいい。
やはりレコードは音の厚みと言うのか、奥行きがあるように感じる。


2枚目は、菅原さんも絶賛のビル・エバンスのWaltz For Debby
確かに客席が静かに聴いているライブ録音の様子が判る。
大きな音で掛けると、スコット・ラファロが弦を弾く様子が目の前に広がる。
我が家のステレオもまだまだ捨てたものではないように感じるが、
来週ベイシーの音を聞くのが楽しみ。
エバンスのソロで客席の喜ぶ笑い声がライブ録音の良さだ。
ラファロのベースが凄い。凄いテクニシャン。
弦が板にぶつかる音まで目の前で繰り広げられる。


出窓に置いた小さなJBLで大きな音を出しているが、
道行く人は見上げていないので音漏れは激しくないのか。
スピーカーの真ん中に置いたジャズコンボの人形が演奏しているようだ。


MyLittleMusicians



3枚目のレコード:
ライブ録音と言えば自分にはOscar PetetersonのThe Trio
こっちはエバンスと違って、音楽を聴かずにしゃべったり、グラスの触れ合う音などがいっぱいのライブ録音。
これはこれで、いかにもバーでのジャズという味わいのあるライブ録音。
ビル・エバンスのレコードに劣らず、サイドメンはレイ・ブラウンエド・シグペンという最高のトリオ。
こんなにスイングして、粋でスリルのある演奏も素晴らしい。


4枚目:
Oscar Petersonというと一番すきなのはNight Train
メンツは同じだが、スタジオ録音。
Oscar Petetersonの指から繰り出す一音一音が丁寧に考えられてジャズという音楽を作り上げていく。
久々に聞く大昔のレコードで、パチパチというレコードのノイズも良いな。
裏面3曲目の”I Got it bad and that ant good”の泣きのピアノのタッチなんかが大好きだ。
裏面最後は、”Hymn to Freedom”、出だしは厳かに泣けるジャズから、粋なスイング。
これも大好きな録音。感激の音楽。


5枚目:
泣きついでにMal WaldronのLeft Alone
これだけ、もろに泣きの録音も珍しい。でも、懐かしく聞いてしまう。
よくメロディも口ずさんでしまうし。この音楽は何なんだろう。
聞きながらビリーへの思いで泣いてしまう。
ビリーを好きでないと、この録音を聞いても判らないのか?
この系統のジャズは演歌に近い。
ジャケットを見ると、サイドのベース、ドラムが全く知らない人。
これだけ有名なレコードでは珍しいこと、というか私だけが知らないのか??


6枚目:
Skippin' Mal Waldron, Sonny Gret, Alain Hatot, Gus Nemeth, Kenny Clarke
これも大昔のレコードなのでAmazon.co.jpにはない。
Mal WaldronKenny Clarkeとのヨーロッパのマイナーレーベルでの録音だそうだ。
当時は多かった中々良いB級演奏。
skippin mal waldron Kenny clarkeで日本語のサイトへのGoogle検索で27件しか出てこないから、マイナーなのだろう。
原版のレコード番号だろう"Numera MAT 8"のWEB全体への検索で4件しか出てこない。
ここでMalの貴重そうなサイトを発見 http://www.plosin.com/milesAhead/waldron.html 
Malの234録音がリストされている。
この録音、Malの得意な信号のような演奏も展開される。
昔はB級録音だと思って聞いていたが、意外と素晴らしい。
しかしベースの音がボアボアになる部分がある。これはレコード盤がおかしくなった?


7枚目:
ここら辺でもう古い音楽は良いよと思いながら、ジョージルイスのOhio Unionの箱物が目に入る。JAZZ AT OHIO UNION
もっと古いレコードになってしまった。
しかし、この2枚組みレコードの1枚目B面3曲目
世界が日の出を待っている”ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー・ザ・サンライズ”を聞いて欲しい。
1954年の音楽なのに涙がチョチョ切れるほどに素晴らしいデキシーランドジャズ。
正確にリズムを刻むバンジョー、かぶさるラグタイムのピアノ、リズム隊に徹するベースとドラム。
素晴らしい音楽だ。会場全体がノリノリの様子がよく判るコンサート模様。
先日のジャズカントリーの飲み会では、家は中間派だからデキシーはないと言われたレコード。
素晴らしい音楽は聴いて欲しい!!
マスター、良いレコードは買ったほうがいいと思いますよ。
レコードはなくなりますよ。


8枚目:
もう古い音楽はいいやと思ったが、レコードなので新しい録音は持っていない。
フリー系で好きだったEthnic Heritage Ensembleのメールス盤のThree Gentlemen from Chicago。
始めの曲はアジアン・エスニックという感じの音楽。
当時はこういう音楽が流行っていたのだろう。
この後は普通にフリー系の音楽からゴリゴリのフリー系になる。
終わり方も昔のフリー系そのもの。
Amazon.co.jpにはこの録音はないが、グループでまだ演奏しているのか、何枚か出てくる。
Freedom Jazz Dance が気になるが、今更買わないかな。
当時はメールでも話題のグループだった。今はどんな音楽を演奏しているのかも気になるが。


9枚目:
Bach / Glenn Gold / The Well-Tempered Claver Book 1 Preludes and Fugues 1-24
CDでは今はないのか?これが該当するのか?Bach: The Well-Tempered Clavier
久々に聞くGlenn Gould。昔は良く聞いたのだが。
グールドは歌いながら演奏している様子が録音されている。


本当はチェンバロのレコードの方が好きなのだが見つからない。