今週の読書

◎ サービスの達人たち―ヘップバーンを虜にし... (新潮OH!文庫) 野地 秩嘉
リッツ・カールトンの話のようなサービスの話を想像して読み始めたが、内容は、
車のセールスマン、天丼屋、三助、ウイスキーのブレンダー、ゲイバーのママ、電報配達人、ホステス、興行師、靴磨き
の話。
何かを極めた人々の話。
単にインタビューを綴ったのではなく、
相手の懐に入るように親身になって書かれていて、非常に面白い。


Amazonで検索すると、野地 秩嘉さんは3冊同じ名前の著作がある。
Amazonの解説では、サービスの達人たち (新潮文庫) 野地 秩嘉 (文庫 - 2008/10/28) は同じ内容の様子。
サービスの天才たち (新潮新書) 野地 秩嘉 (新書 - 2003/11) は別な内容と思われる。



伝説のジャズ・シーン
自宅の書棚で発見。以前購入して忘れていたようだ。


題名のように、ジャズの伝説的なコンサート、出来事の説明と関連レコード、CDの紹介。
バディ・ボールデンの話から始まるが、この人の名前を聞いたことがあるような、ないような。
録音すら残っていないミュージシャンだそうだ。
次がジェリー・ロールモートンで、ここからは録音がある。


ニューオルリンズでジャズが始まった時の話から、
ニューオルリンズで演奏できなくなってシカゴへ移り、
その後のスイング、モダンジャズへと話が移り、
最後は1960年代から現代ということで、
オーネット・コールマンで終わる。


伝説のコンサート、話題を簡潔に、判り易く、生々しく説明されていて、素晴らしい。
ジャズ入門書、資料などとしても良さそうな本。


巻末にはジャズ巨人の系統図もあるが、
やはり1960年代のフリージャズで終わっている。
2004年出版なのに、これが残念。
ジャズは常に変化していく音楽なので、1960年代までがジャズではない。
確かに昔のジャズでも素晴らしい音楽が沢山あるが、
昔のジャズで留まってしまうことが残念。