ミステリーになりそうな艶物  情事

◎ 情事 (新潮文庫) 志水 辰夫


先日の行きずりの街に続き、志水 辰夫さんの2冊目の著作を読んだ。


前と同じく、ミステリーだと読み進むが、中盤まで艶話。
中年男が会社を辞めてしまい、自分の母親の介護で実家へ定期的に帰る。
実家で女と偶然会う話から始まる艶話。
少々ミステリーな要素を含んで艶話が続く。
後半に、刑事が出てきて、いよいよミステリーと思ったが、また艶話に戻る。
最後は、ふられてしまう。
しかし娘が見守っている様子。


前に読んだ行きずりの街では、夫婦愛のような部分もあり、
この作品では家族愛のような部分も多い。
志水さんの主題は常に夫婦とか家族とかのように思えるが、
まだ2作品しか読んでいないからな。
まだまだ志水さんの小説を読みそうだ。