ゴールドラッシュからITビジネスへの判りやすい解説書 アメリカ型成功者の物語

◎ アメリカ型成功者の物語


著者は超整理法で有名な野口 悠紀雄さん。
野口さんがスタンフォード大学客員教授で在籍していたときの週刊新潮に連載記事の文庫本化。
元々は単行本になったものを、再度文庫本にしたそうだ。


3部構成で、
始めはサンフランシスコで起きたゴールドラッシュでビジネス的に成功した人々の分析。
2部は、ゴールドラッシュで成功し、アメリカ横断鉄道で大儲けし、
スタンフォード大学を設立した、リーランド・スタンフォードの話。
3部は、スタンフォード大学が輩出したシリコンバレーで成功したIT企業の話。


ゴールドラッシュの話からそうだが、
皆がやっていることをやっても儲からないよ、
人の集まるところでは、人が求めるものを売ったほうが成功するよ、と言う主旨の話。


説明も話の流れも判りやすく、面白い。
この本もお薦めのビジネス書。


1部は非常に面白く読み進むが、
2部は興味の度合いが少々落ちる。
3部が非常に面白く読み進められる。
多分、3部は自分の経験とも近い話があるためだろう。
あとがきが、長い。
単行本化されたときのあとがきが、復習になっているので少々長い。
文庫本化されたときのあとがきもある。
最後にIT評論家なる人が、本文のGoogle以降のIT成功話があり。
あとがきを読むのに時間がかかった。


今まで野口さんの著作を読んだことがないが、
この本は何故か先日本屋で見に止まって買ってしまった。
野口さんの他の著作も読んでみたい。