指揮者に見せられるミュージシャン達 Alan Silva & the Celestrial Communication Orchestra 2009



Alan Silva & the Celestrial Communication Orchestra 2009 @ 六本木スーパー・デラックス


アラン・シルヴァ (conduction, synth)、田村夏樹 (trumpet)、辰巳光英 (trumpet)、古池寿浩 (trombone)、坂田明 (alto saxophone, clarinets)、梅津和時 (alto saxophone, clarinets)、川下直広 (tenor saxophone)、吉田隆一 (baritone saxophone)、太田恵資 (violin)、ジム・オルーク (guitar)、谷川卓生 (guitar)、八木美知依 (20絃箏、17絃箏)、藤井郷子 (piano)、井野信義 (contrabass)、トッド・ニコルソン (contrabass)、小山彰太 (drums)、本田珠也 (drums)


フリー系というライブにしては客が多い。


舞台には2台のキーボードが面を客席に向けて設置されている。
アラン・シルヴァはミュージシャンに向いていて、客には背を向けている。
ベテランばかりのミュージシャンは、アラン・シルヴァを真剣に見つめている。
音楽が始まっても、ずうっと見つめている。
見つめているが楽しそう。


始めの曲はジョージ・ラッセルとラシッド・アリに捧げると言うだけあって、
ジョージ・ラッセル風な感じ。


アラン・シルヴァの指先、腕の動き、多分目での合図もあって、
曲、演奏者が変化していく。
ミュージシャンは次の指示を見逃さないために、アラン・シルヴァを見つめ続けている。


フリー系では、始めだけ決まっていて、
途中はミュージシャン任せな演奏が多いが、
アラン・シルヴァは全てを取り仕切っている。


ミュージシャンは与えられた短い時間内で自由に演奏している。
川下さん、吉田さん、梅津さん、坂田さんなどは可也長い時間のソロを取っていたが、
それでも途中からアラン・シルヴァの新しい音の挑戦を受けて変化していく。


音楽も新鮮だったが、ミュージシャンが皆楽しそうに演奏している様子が楽しかった。


途中でアラン・シルヴァは客席に向かって指揮をして、
客はアーとかワーとかの声をだす。


一部は1時間1曲で、現代音楽風の曲になった。
二部は少々ジャズ風になった。
それでも二部後半では少々のダルさは感じられた。