昨夜シラムレンで聞いた素晴らしい音楽達

◎  キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ


有名なレコードで昔は何回も聴いたと思うが,
キャノンボールの上手さを再認識させられるCD。
コルトレーンも参加しているが,
キャノンボールの演奏が素晴らしい。
ベースのポール・チェンバースもカッコいい演奏。
少々残念なのが,ドラムのジミー・コブがイマイチ。


◎  Basie at Birdland


これまた有名な録音だと思うが,
ベイシー・オーケストラの粋な演奏でノリノリ。
オーケストラのメンバー自身がノリノリでソリストへ声を掛けている様子が良く判る。
ベイシーのソロの脇でのベースとギターのバッキングもカッコいい。



ここら辺で,客がいっぱいになってきて,マスターが客を帰すためか,
我々のためにか,フリー系のCDに突入。



◎  In His Own Sweet Way: A Tribute to Dave Brubeck


これは企画が面白い。
寄せ集めなのだろうが,
フリージャズ系もしくはフリー系に近いミュージシャン達が
演奏するデーブ・ブルーベックの曲だけを集めたCD。


Medeski Martin & Wood,Sex Mob,David Krakauerなど,
現在の素晴らしいミュージシャン達が演奏。
確かにブルーベックの曲を演奏しているのだが,
途中からフリー・インプロビゼーションに入り込んだりと
とてつもなく面白い企画CD。


フリージャズ好きの人は,大笑いするような演奏ばかり。
でも普通の人からすると,何という演奏なのだろうな。


詳細情報:Discogsから http://www.discogs.com/Various-In-His-Own-Sweet-Way-A-Tribute-To-Dave-Brubeck/release/953709



こんなCDを掛け始めたので,
案の定,客は3名ほど欠けた。
マスターも可也酔い始めた。



◎  Zakopane / Satoko Fujii Orchestra Tokyo


音で直ぐに判りました。
藤井郷子さんのオーケストラ。
先日PitInnで4枚同時に発売したCDの一枚だそうです。


アンサンブルの音の決め方,
ソロ,遊びの自由度の面白さなど,素晴らしいオケです。
以前は名古屋オケのCDが良いと思ったが,この東京オケも中々素晴らしい。
芸達者な若手ミュージシャンが楽しく,自由に演奏している。



そろそろ帰ろうかと思ったら,
マスターがもう一枚聴いていけとなった。



◎  Cut The Rope / First Meeting


演奏者は,ケリー・チュルコ(g), 山本達久(ds), 田村夏樹(tp), 藤井郷子(p)なので
藤井郷子カルテット。


数年前に,ケリー・チュルコがシラムレンで今度藤井さんのバンドに呼ばれてと言っていたので,
藤井郷子カルテットでどんな音のギター演奏しているのかと不思議に思っていた。


ケリーはShooMixなどの演奏と全く同じ。
ギター弦の上に鉄の灰皿や金タワシでコスッたり,その上をスティックで叩いたりと
CDからも演奏の様子が判る。
こんな演奏をカルテットに入れる藤井さんも素晴らしい感覚
可也吹っ飛んだカルテット演奏です。
これも非常に面白い演奏。


この2枚を聞いて,先日のPitInnのライブに行けばよかったと思った。



しかしシラムレンでは,面白いCDが聞ける。
楽しい夜でした。