指摘されている問題の実態が判る JAL崩壊−ある客室乗務員の告白

△  JAL崩壊−ある客室乗務員の告白


パイロットの給与・待遇の問題,組合対策の問題などが昔から指摘されていた。
この本を読んで,実態が良く判った。


但し,著者も指摘しているように,
歴代の経営者が作り出してしまった問題なのだと思う。


経営を圧迫するようなパイロットへの過剰な待遇,
経営と過剰に対立してしまう組合,
官僚的なマネージメント体質など
どれをとっても,
歴代の経営者が正さなければいけなかった問題だったと思う。


著者は,実際の客室乗務員CA達だとあり,
多分,実際のCAでないと判らないような話ばかりなので,
書かれていることは全て真実なのだろう。
ただ,余りにも相手を攻めるのみで,
暴露本に近い感じで,
読んでいて余り気持ちの良い本ではなかった。
確かに,各章に数行の改善案はあるが,暴露部分が多過ぎる。


しかし,パイロットへの恨みツラミは相当な様子。
全215ページでパイロットの悪さの第2章は60ページを費やし,
且つ,他の章でも沢山のパイロットへの文句が出てくる。


これだけ社内でのアツレキ,イガミアイが多い会社では上手く行かないだろう。



辛くなるような本を2冊も続けて読んだので,
次は楽しい本を読まないと。