人を感激させることは難しい

友人のライブ聞きに行った。


ロック系ジャズを中心にした演奏。
オリジナルとスタンダード系の曲を半々くらいに演奏。
爆音と言っていたが,そんなこともなく,普通に聞ける。


ギターは上手いなと思ったら,バークリーで勉強したそうだ。
ベースもドラムも良い。
サックスは時々もたつくが良い音をしている。


上手いし,心地良く,感じの良い音楽なのだが,
感激というまでは行かない。


演奏テクニックなどは充分と思うので,
大変な努力を払って演奏テクニックを身に着けるのだろう。
聴くだけの側からは,演奏者の大変さは判らない。


大昔,当時の渡辺貞夫グループのベーシストだった鈴木良雄さんが
日本に滞在していたゲーリー・ピーコックにベースを習いに行った。
確かに鈴木さんのベース演奏は格段に良くなった。
しかし,ベースは何も教えてくれなくて,
人生論ばかり語っていたと聴いたことがある。


音楽は演奏テクニックだけじゃないということなのだろう。


音楽だけではないと思うが,人を感激,感動させることは難しい。


皆,レコード,CDで感動の音楽を沢山聴いているので,
ライブ音楽は大変だ。