全く同意のプレゼンテーション論 プレゼンテーションzen
◎ プレゼンテーションzen
どこかのブログで紹介されていて、やっと読んだ。
パワーポイントでもプレゼンテーションの問題の指摘から始まる。
確かに、何だか意味の判らない画像とか、
色使い、表示の仕方など、プレゼンテーションとして問題と思われるものが多いな。
1989年にアメリカから帰国後直ぐに、
上司に出席しろと言われたのが、
英語でのプレゼンテーションスキルの教育だった。
当時は未だ、
OHPシートとオーバーヘッドでのプレゼンテーション。
OHPシートもマジックでの手書き。
英語でも手書きでも、プレゼンテーションスキルを学ぶには、
非常に良い研修だった。
プレゼンテーションの作り方・まとめ方から
話し方、立ち位置、指での説明箇所の指し方、説明しながらの動き方
など、非常に参考になった。
パワーポイントが普及したので、
ツールさえ使えば誰でもプレゼンテーションできると思っている人が多いようだ。
プレゼンテーションはツールの問題ではない。
この本は、そんな点を指摘、解決案の提案をしている。
私は画像などのデザインには全く無頓着で、プレゼンは文字だけだ。
この著者はデザイン系の人のようで、
この本の後半ではデザインの話に言及してく。
だから後半の画像の話では、興味が失せた。
気になったポイントのメモ
74ページ
2つの問い:
「何が言いたいのか?」
「なぜそれが需要なのか?」
88ページ
「心に残る」アイデアには6つの共通法則があるという事実だ。その法則とは「単純明快(simplicity)」「意外性(unexpectedness)」「具体性(concretness)」「信頼性(credibility)」「感情に訴えること(emotions)」「物語性(stories)」である。そう、これら6つの法則は、頭文字をつなげるとSUCCESs(サクセス)と言う言葉になるのだ。
121ペ−ジ
簡素・自然・渋み
122ページ
シゼン(自然)の説明で
例えば才能あるジャズ・ミュージシャンは、決して出しゃばらず、常に他の奏者に気を配ることを心得ており、音楽の中に、そして分かち合っている瞬間の中に、自分自身のペースをうまく見出している。
この”決して出しゃばらず”ということは、
才能あるジャズ・ミュージシャンの一例であり全ての演奏方法ではない。
この例には納得できない。
123ページ
全の美的価値には、以下のようなものがある(ただし、これらに限定されるわけではない)。
・シンプル
・繊細
・優雅
・説明的・露骨ではなく、暗示的
・自然(すなわち人工的ではない、あるいは強制されていない)
・余白
・静寂、平穏
・不必要なものの排除
140ページ
明確性を高めることは基本理念である。何事においても大切なのはバランスであり、感情的な要素を取り入れるかどうかは、その場の状況、聴衆、プレゼンテーションの目的によって異なってくる。結局、SNRはビジュアル・メッセージの作成時に考慮すべき多くの原則の一つい過ぎないのだ。
143ページ
「人々によく理解してもらいたいなら、それを画面から外すべきである・・・
その全てを画面から追い出してしまおう。なぜなら、それが映っているために、
人々はあなたが言っていることを理解しにくくなるからだ。」
144ページ
箇条書きは文章の中で控えめに使えば、内容をざっと読み取ったり、要点をつかんだりするのに役立つ。しかし箇条書きを生のスピーチで使うのは、大抵の場合効果的ではない。
箇条書きの問題は理解できない。
箇条書きにすることで、論点を明確にできると思うのだが。
154ページ
フリー写真を提供しているサイト
・Morgue File(www.morguefile.com)
・Flickr Creative Commons Pool(www.flickr.com/creativecommons)
・Image After(www.imageafter.com)
・Stock.xchng(www.sxc.hu)
・Everystockphoto search engine(www.everystockphoto.com)
167ページ
コントラスト
コントラストとは端的に言えば差異のことである。理由はどうあれ、人は皆生まれながらにして微妙な違いをサッチする能力を持っている(もしかすると、我々の脳はサバンナで捕食動物を見分けていた頃の感覚をまだ引きずっているのかも知れない)。
169ページ
コントラストが違いを示すことであるのに対して、反復とは、一定の要素を巧妙に用いることによって、そのデザインがより大きなものの一部であるように見せることである。