会社の評価の仕方

銀行などの与信担当者は客の企業のトイレの清潔度合い、
社長の車のタイヤが汚れているか
などで、その会社を評価すると言う。


先週、無料のセキュリティ・セミナーへ行っ来た。


主催のセキュリティサービス会社は
自分では、一番信用の置けるセキュリティベンダーだと思っていた。
最近のセキュリティ事件では、緊急対応などで一番忙しい会社だと思う。


一番信頼置けると思っていた会社だが
意外に躾が悪いのでは、
若しくは
客のことを考えていないのではと感じたポイントがいくつかあった。


気になったポイント


その1


セミナーの案内メールには、セミナー会場の階数が書いていない。
ビル入り口にも表示がない。
その会社の受付まで行く。
何人かの人も同じように受付に行く。
受付の女性が2階ですとすまなさそうに言う。


何人もが、中々来ないエレベータでまた下のフロアーへ移動。


その2


会場に到着。
開始15分前なのに、結構いっぱいで一番後ろの列が空いている。
その後ろには、その会社の人々が数名立っている。
窓際には何か書き物でもしている社員もいた。


講演中に、後ろにいる社員の話し声が大きい。
マイクで話す講演者の声が聞こえ難い。


講演中だったか、終わりかけていた時に、
窓際で書き物をしていた社員が他の社員と話をし自責に戻る。
その足音がドスンドスンと大きい。
静かに歩けないのか?


文句を言おうかと思ったが、
本当の客でもない無料セミナーの出席者のことは相手にしていないのだろうな
と勘繰り、文句はやめた。


その3


途中の休憩でトイレへ。
戻ってくると、一番後列の席への通路に
セキュリティ業界では知られた講演者と社員が立ち話をしている。
狭い通路なのに、どこうともしない。
こちらが狭い脇をよけて通った。


その4


最初の講演者の配布された資料が黒くて読めない。
わざと読めなくしているのではなく、
プレゼンで黒っぽい文字と黒っぽいバックで
印刷すると殆ど読めない。


講演者もセミナー担当者も、全く気にしていないのか、
気が付いていないのか??
配布資料を確認していないのだろう。


その5


最後のアンケートに、
社員が講演中にしゃべるな、とか会場の案内板を出せとか
書こうと思ったが、
アンケートにはその他気になった点はなどと聞く項目がない。


アンケートでは自分の聞きたいことだけでなく、
他人の言いたいことも聞くべきだろうな。



どうでも良いことをウルサイとも思うが、
会社、企業、組織のほころびは、
本当に小さな事象、行動から見えてくる。


2年ほど前の無料セミナーでは、
素朴で真面目な会社のイメージだったが、
注目を浴びるセキュリティ事件が多く、
このベンダーへの依頼も殺到していて、
少々おごって来ている様だ。


人は意外と詰まらないことを見ているものだ。