江戸時代の波瀾の女性の話 旅路
◎ 旅路 (上) 旅路 (下)
Bookoffの105円で探した本。
1982年発売の文庫本なので、ページは真黄色。
池波さんのい作品では女性の話は少ないと読んだが、
これも女性主人公の小説。
彦根藩の下級武士に嫁いだ19歳の妻が、
夫が同僚に殺されることで人生が大きく変わっていく。
5年間ほどの話。
江戸時代としては女性が、彦根、江戸、名古屋などと
数年で住まいの場所変わることは珍しいのだろうな。
江戸での生活が中心で、
出てくる地名が、今のどの辺かと思いながら読み進む面白さ。
この小説は、昭和53年、54年に産経新聞の連載だそうで、
1978年、79年だからもう40年前。
池波さんの著作も、無料で電子化されると良いのにな。