IBMの息子―トーマス・J.ワトソン・ジュニア自伝

◎ IBMの息子―トーマス・J.ワトソン・ジュニア自伝〈上巻〉


IBMやGEなど米国の歴史のある企業では、
社内の仕組みなどで、人材育成、企業としての浄化作用、変化への対応力などがあるなと思っていた。
それが何なのかと以前から考えていて、この本をやっと読み始めた。


ワトソン・ジュニアがIBMの素晴らしい仕掛けを作ったと思っていたので
この本を読んだのだが・・・・


上巻は、できの悪い息子時代、父親との葛藤の結果、IBMの社長になる部分までで終わり。
副題にあるように、ワトソン・ジュニアの自伝。


知らなかった部分も多くあり、面白い読み物。


・ワトソン・シニアが倒産寸前だった会社を建て直し、IBMと社名変更。
・ワトソン・シニアがパンチカードを主力商品にIBMを一流企業にした。
 シニアは優秀な経営者だったようだ
・エニアックに対抗して、IBM自身がIBM701として最初のコンピューターを開発


IBMの素晴らしさの理由には、上巻では行き着かなかったが
コンピューターの歴史的な読み物としても、面白い。