予想外に投資術の本 年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち

◎ 年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち (中経出版)


この本もどこかのブログで見て、図書館で借りて読んだ。


税金などの関係で、
年収300万の方が実質収入が多くなる的な話かと思っていた。


全く違っていて、1000万と300万は高収入と低収入の比喩で、
収入が少なくても、計画的に出費を抑え、貯蓄し小金を貯めて、
適切に投資して、将来の収入につなげることができるとのこと。


確かに、少々収入が高いと、
出費に慣れてしまい、必要以上に出費してしまう人も多い。


著者は10年ほど金融機関で投資を経験し、
その後、不動産投資で上手く行き、不動産投資コンサル会社を経営。


株や投資信託などへの投資は良くなく、
不動産投資が良いとのこと。
この本の後半は、
投資、不動産投資などのノウハウ、心得的な話ばかりになる。


投資を考えている人には、参考になりそうだ。


考え方などは、投資だけでなく、一般的な仕事術にもつながっているとも思う。



気になった部分のメモ。


13ページ

<お金持ちになる法則 I >自分のために働き、自分お金を作る
<お金持ちになる法則 II>自分お金を働かせて、お金を生ませる



33ページ

現代社会の中で生活することは、「多くの企業が練りに練った販売戦略を行い、消費活動を喚起させようとしている社会で生きていく」ということなのです。
 だから、よほど強い意志がないかぎり、お金を使ってしまいます。企業がこれだけ労力をかけてマーケティングを行い、消費を促すようにガンガン広告活動をしているので、お金に対してしっかりした考えをもたずに行動していると、どんどんお金を使ってしまうのです。



54ページ

着実に「ダム」の水を増やす方法
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①最初に給料の○割(できれば1〜3割)は自動引き落としで貯蓄口座に入れる
②毎月の支出額を月初に決める
③家賃、食費、交際費、通信費など支出ごとに予算を立てる
④その予算内での生活を心がける



56ページ

予算内で収める秘訣は、それぞれの予算の金額の4分の1を計算し、毎週その金額内で生活するように心がけること。

63ページ

なんとなく実感しているのですが、「勉強して努力することが何よりもすばらしい」というおかしな風潮がいまだに蔓延しているように思います。「勉強した」からには、資格や学歴などの明瞭な「結果」が欲しい。・・・・だから、勉強、資格、学歴などのスキルアップに必死になるのです。
 一方、資産家である事業化の考え方は異なります。
 彼らは「10の事業を立ち上げて、2つ、3つ成功すればいい」と考えます。簡単に事業が成功しないのはわかっていて、「立ち上げた事業の大半がうまくいかないのは当たり前だ」と考えているのです。



69ページ

大企業で働いてきて感じたのは、多くの人が「保守的だ」ということです。しかもエリートほど過度に保守的です。・・・・
 今までの人生は「いい大学に入って、いい会社に入って、定年まで頑張って働く」という価値観がスタンダードでした。だから「今、大手企業で働き、安定した生活を送っている」ということが重要なのです。



79ページ

「株価の上下は、40代半ばの人口の数に比例する」

企業の株価の上下は、社員の年代構成で判るという説明。


172ページ辺りには、不動産投資の試算で必要な項目など。
まあ、これは不動産投資を勉強すれば直ぐに判る項目かな?


199ページ

「投資で豊かになりたい」と思うなら、まずはあなた自身の「優位性」をつくり、「投資力」を身につけることを考えてください。あなたの富の量は、あなたのお金ではなく、あなたの内部にあるのです。



202ページ

お金を稼ぐ続けるために大事なこと
・・・・・・・・・・・・・・・・
①優位性
②規律
③忍耐
リスク管理
⑤覚悟

これも投資、金儲けだけじゃなく、
どのような仕事、作業なども重要な項目、スキルだとも思う。


211ページ

あなたがその投資分野に詳しくて、数年間の投資経験があり、投資判断ができればいいですが、そうでないのなら決して投資してはいけません。遅かれ早かれ、いずれカモにされてしまうでしょう。自分が熟知して判断できるもの以外には、投資をしてはいけないのです。



218ページ

相場系の投資は、基本的に上がるか下がるかだけなので、ギャンブルに近い側面があります。あまり深く考えずに投資をしても、半々の確率で相場の読みが当たります。勝ったり負けたりが続くと、勝った時の快感がわすられず、徐々にトレードにハマっていくのです。



220ページ

本当に投資で儲けたいのであれば、お金を出す前に最低でも1年間は勉強などの準備をしてから取り組んでください。



221ページ

多くの人の投資手法を見ていると、リスク管理の難しさを日々痛感します。
リスク管理」で最も大事なことは、「自分の取れる範囲内でリスクを取る」ことです。そのリスク量は、ケースバイケースで変わってきます。



229ページ

投資は、メンタルな部分が大きく影響してきます。儲かれば欲望が刺激されますし、損すれば恐怖心との戦いです。そんな中でも「自分の優位性を活かして、正しいトレードをする」ことを常に自覚していないといけません。
・・・
投資で負けているときや、精神的に追い詰められているときには、一度投資から離れることをおすすめします。精神的に悩みの多いときは、冷静にリスクを取って勝負することができません。
投資の現場から離れ、冷静さを取り戻したときに、「その投資を行ってもいいのかどうか」を最終的に確認してください。

まあ、これは投資だけでなく、どんな仕事、考え、思考などでも同じだな。
煮詰まった時は、一度その作業、思考から離れた方がいい。



紹介されている勉強になりそうな本


経済の法則―3つの波が予測する「グレート・ブームの時代」


新マーケットの魔術師