ヒートアイランド 垣根 涼介 (著)

また面白いハードボイルド作家を発見した。


久々に夜を徹して読みそうだった。
3日前にタイトルにひかれて買った。
読み始めて面白く、昨夕から一気に読んでしまった。
おかげで夜1時までかかって、ビールも4本飲んでしまった。


渋谷のストリートファイター、裏社会の金を強奪するグループ、
金を強奪されたヤクザなどが絡んだ騒動。


不条理な社会へ反発してストリートファイトを興行化してもうける若者、
裏社会の金を計画的に強奪していく中年グループと
興味深い登場人物、男をひきつけるストーリー、スピード感。
非常に良くできたハードボイルド小説でした。


解説で大沢在昌が言うように”修羅場が男を磨く”という、”男”が主題のようだ。
読みながら、大薮 春彦の”野獣死すべし”に似ていると思う。
大藪春彦、北方 謙三、大沢在昌とつながるハードボイルド作家だな。


次は、ワイルド・ソウルを読みたい。



ヒートアイランド / 垣根涼介

野獣死すべし / 大藪春彦