垣根涼介

垣根涼介作品としては結構心理的な 月は怒らない

◎ 月は怒らない 久々に垣根涼介さんの作品を読んだ。 地味だが魅力的な女性を巡る3人の男性の話。 中盤までは、女性とそれぞれの男性の関係を淡々と綴っていく。 少々飽きて、読むのを止めようかと思った。 中盤から、女性が一人の男性との付合いに絞ろうと…

人の機微を書くようになった垣根さん 借金取りの王子

垣根 涼介さんの著作が好きなのに、やっと最新刊(2007年9月発行)の借金取りの王子を読んだ。 君たちに明日はないの続編で、 リストラを仕事にしている村上真介の退職勧告の会議から始まる話、5話。 前作では村上真介が主人公だったが、今回は話を引き出す…

ヒートアイランド 映画も良かった

久々に見る、素晴らしい原作が、上手く映画化出来た例だろう。 今年初め本屋で見かけて初めて買った、垣根涼介のヒートアイランド その面白さに、数ヶ月で垣根涼介の全ての作品(10作品)を読んでしまった。 下の娘が何故かヒートアイランドを読み、その後、…

サウダージ

サウダージ 渋谷のチンピラ集団の話のヒートアイランド の続編が、いまいち良く判らんギャングスター・レッスンだったが、 そのまた続編の、このサウダージは面白い。 久々にハードボイルド。 渋谷のアキラの始めての仕事。 その前に、昔の仲間に入りかけて…

真夏の島に咲く花は

真夏の島に咲く花は これもハードボイルドではない。 フィジーで暮らすフィジー人、日本人、インド人などの 高校時代の同級の若者を中心にした話。 フィジーのゆっくりとした生活。 しかし、そこにも物質社会ができ、 フィジー人の感性も変わっていく。 クー…

ゆりかごで眠れ

ゆりかごで眠れ 久々に読むコロンビアの話。 部下を裏切らない日系2世がボスのコロンビアマフィアの話。 日本支社で警察に捕まった部下を助けにボスが来日。 2年前からボスの幼女になった6歳の少女、部下を捕まえた警察官、 それらとからむ元女刑事などを、 …

君たちに明日はない 垣根涼介

君たちに明日はない リストラを生業としている会社の社員の話。 垣根さんの著作だから、ハードボイルドを期待して読んだのに、 驚いた。 企業から依頼されて、 リストラのために、その会社の社員と話をしていく内容。 全くハードボイルドでない。 垣根涼介さ…

クレイジーヘヴン 垣根 涼介

クレイジーヘヴン 田舎町の旅行会社社員が、 中年ヤクザを殺してしまい、 その情婦と暮らし再度事件を起こしていく話。 何時もの垣根さんの作風と違う。 非常に生臭く、性描写も凄い。 何時もは大人しい青年が、 偶然に湧き上がる怒りで、暴力を振るうシーン…

ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記 垣根 涼介

この本は面白い。 但し、ワイルド・ソウル〈上〉 と 〈下〉 を読み終わった人には。 この本、ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記は、ワイルド・ソウルを書くために、 垣根涼介さんが取材旅行に行ったブラジルとコロンビアの旅行記録。 ワイルド・ソウルを…

午後三時のルースター / 垣根涼介

この本が、垣根涼介さんの最初の作品だそうだ。 参考:http://www3.ocn.ne.jp/~kakine/profile.html サントリーミステリー大賞と読者賞というのを受賞しているとのこと。 こういう賞を受賞するくらいなので、面白い。 ベトナムで行方不明になった父親を探し…

ワイルド・ソウル / 垣根 涼介

各500ページ近い文庫本、上下の2冊。 非常に長い長編。 1961年にアマゾンに移住する日本人達の話から始まる。 ヒートアイランドで垣根さんのハードボイルド著作に感激して読んだのに、 130ページほどはアマゾンの話が続く。 昔の日本政府の愚策を訴える本で…

ギャングスター・レッスン / 垣根 涼介

2,3日前に読み終わった、ヒートアイランドの続編ということで、 ギャングスター・レッスンを読む。 ヒートアイランドの主役のアキが、 いよいよ裏業界の金を横取りするグループに参加していく話。 ヒートアイランドとの違いに驚き。 緊張感もなく、文体も…

ヒートアイランド 垣根 涼介 (著)

また面白いハードボイルド作家を発見した。 久々に夜を徹して読みそうだった。 3日前にタイトルにひかれて買った。 読み始めて面白く、昨夕から一気に読んでしまった。 おかげで夜1時までかかって、ビールも4本飲んでしまった。 渋谷のストリートファイター…