別れた息子の自殺の原因を探っていき、生活を失う中年男 乱調

乱調 (講談社文庫 ふ 38-7) (文庫)


フランスで一応成功している中年男が、大昔に分かれてしまった息子の自殺の原因を探りに来日。有名ミュージシャンになっていた息子の熱狂的ファンに翻弄され、事件になる。今の生活を失い、結局は、大昔のAVカメラマンに戻っていく。


これもお勧めの本だが、何時もの藤田宜永の中年男の艶話ではなく、少々の恋話と少々のミステリー性の混ざった話。
何時ものように、フランスとかパリの話も沢山出てくる。


文庫本としては最新刊のようだ。